文部科学省の検討会議報告「ITで築く確かな学力」(平成14 年8月)には,新しい時代に必要な資質と情報活用能力の育成を踏まえつつ,教科の目標を達成し「確かな学力」の向上にITの果たす役割と意義の重要性が示されています。そして,各教科におけるITを活用した効果的な指導法と具体的な授業実践例をとりまとめたWebサイト”IT授業”実践ナビを公開するなど「ITで築く確かな学力」を目標に様々な取組がなされています。 本研究は,ITの中でも特に校内LANの利用に焦点をあて「校内LANを効果的に利用する授業」とはどのような授業であるのかを検討し,その授業を検証してきました。そして,校内LAN を効果的に利用する授業の在り方を考えてきました。 本報告書は,すべての教師が校内LANの有効性を理解し,授業に利用して欲しいという願いを込めてまとめました。そのため,具体的な実践事例として9例の授業研究はもとより,「利用形態による体系別事例(P65),「校内LANを利用した授業の事例」(資料1 P72)を掲載しました。本報告書を活用していただき,校内LANを利用する授業が多くの学校で実践されることを期待します。また,報告書中のわかりにくい専門用語などについては,資料2でできるだけ平易に解説しました。CD−ROMを用いて,またはカラー印刷して報告書を読む場合に,青字で表示されている用語は,すべて資料2(P81 からP87)に解説があります。 平成16・17年度の情報教育に関する研究では,今回の研究の成果をもとに,校内LANの利用による「わかる授業」の実践的な研究に取り組んでいく予定です。 |
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