資料2 用語の解説
 この用語の解説は,報告書中の用語をやさしく解説したものであり,厳密な定義を与えるものではありません。 詳しい解説が必要ならば,P87の参考文献等を参照してください。
《英字編(アルファベット順)》
ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)
 エーディエスエルと読む。普通の電話回線(アナログ回線)を使ってインターネットに常時接続できる技術「DSL 」(ディジタル加入者線)の一つ。高速な送受信が可能な技術。
AN HTTPD (httpd=Hypertext Transfer Protocol Daemon )
 無償で提供されているインターネット用サーバの機能をもつソフトウェアの一つ。
Apache
 アパッチと読む。世界的にもっともよく使われているインターネット用サーバのソフトウェアの一つ。無償で提供されて いる。
ASP(Active Server Pages)
 エーエスピーと読む。Webサーバでの拡張機能の一つである。この機能で,電子掲示板やアンケート集計などの対話型のWeb ページをつくることができる。
CAI(Computer Aided Instruction またはComputer Assisted Instruction)
 シーエーアイと読む。コンピュータを利用した教育を意味する。
CGI(Common Gateway Interface)
  シージーアイと読む。インターネットサーバのシステムにおいて,HTM Lから外部のプログラムを起動し,その結果をインターネットクライアントへ返すための仕組み。HTML だけでは記述できないような動的なページを作成することができる。
 たとえば,ユーザの入力したフォームのデータをサーバ側へ読み込んだり,ユーザからの指令に従って表示内容やその応答を変えたりするために使用される。ユーザのアクセスカウンタ(そのページがアクセスされた回数を表わす数値のカウンタ) なども,この機能を使って実現されている。
CCD(Charge Coupled Device)
  シーシーディと読む。光を電気信号に変換する半導体の一種。ディジタルカメラ,ディジタルビデオカメラなどに使われていて,画像をディジタル化する働きをもつ。
CD−R (Compact Disk Recordable)
 シー・ディー・アールと読む。一度だけ書き込みのできるCD。書き込みにはCD-Rドライブとライティング(書き込み)ソフトを使用する。書き込めるデータは最大で約700MB。
DV(Digital Video)
ディーブイと読む。ディジタルビデオ。
FD(Floppy Disk)
 エフディと読む。フロッピーディスク。
FTP(File Transfer Protocol)
 エフティーピィと読む。共通の通信方法で接続されたコンピュータ間でのファイルの受送信に関する規則などの規格。
HTML(HyperText Markup Language)
 エイチティーエムエルと読む。Web ページを作成するとき使用する言語。文字と画像を同じページに配置したり,クリックするだけで関連するほかのページへ移 動したりすることができるようになる。
HUB
 ハブと読む。ネットワーク上でやりとりされるデータを中継する装置。パソコンでLAN を組むときに必要。ハブは「車輪の中心」の意味。
IIS(Internet Information Server)
  アイアイエスと読む。Microsoft社のインターネットサーバ用ソフトウェア。インターネット用サーバが構築できる。
ISDN(Integrated Services Digital Network)
 アイエスディエヌと読む。普通の電話回線(アナログ回線)とは違うデジタル方式の電話回線。1本の電話回線で2本分使うことができるので,パソコンをインターネットにつなぎながら電話をかけることができる。またディジタル回線なので,インターネットにつなぐととても速い。
IT(Information Technology)
 情報技術の総称。コンピュータのソフトウェア,ハードウェアの利用技術から情報通信技術全般までその意味するところは大きい。
JAVA
 ジャバと読む。機種やOS にとらわれないプログラミングが可能な言語である。
LAN(Local Area Network)
 ランと読む。会社,ビル,学校などの同一建物内,あるいは同一敷地内などの比較的狭い地域に設置されている各種コンピュータやプリンタなどをハブで結び,データのやりとりをできるようにする構内ネットワークシステムのこと。
LAN ケーブル
 コンピュータのネットワークを構築する際の機器同士を結ぶケーブルのこと。
Layer3 スィッチ
 レイヤ−スリ−スィッチと読む。ネットワークを分割したり,通信を制御することができるような働きがある。
MB(Mega-Byte)
 メガバイトと読む。データ容量を表す単位。1 MB= 1024KBである。
Outlook Express
 アウトルックエクスプレスと読む。メールを送受信するためのMicrosoft社製のソフトウェア。
PC(Personal Computer)
 パーソナルコンピュータの略。
Prox yサーバ(Proxy Server)
 プロキシサーバと読む。インターネットとの接続時,セキュリティを確保するために設置されるサーバ。プロキシは「代理」の意。
SWHUB (Switching Hub)
 スイッチングハブと読む。スイッチングハブは電話交換機のような働きで,ネットワーク上で特定のパソコン同士を直結 してデータのやり取りを行なえるようにする機能がある。
TA(Terminal Adapter)
 ティエー(ターミナルアダプタ)と読む。PCやモデム,アナログ電話,Fa xなど,本来ISDN対応機能を持たない通信機器をISDN に接続するために必要になるアダプタ。
WAN(Wide Area Network)
 ワンと読む。遠隔地のLA N間を電話回線や専用通信回線で結んだ広域ネットワーク。
Web
 ウェブと読む。WWW(World Wide Web) の略称。インターネットに接続されているコンピュータで情報を誰もが見られるように公開するシステム。
Web 教材
 We b上にある教材。We b上で実行できる教材。
Web サイト(Web Site)
 ウェブサイトと読む。Webページをもつコンピュータやその管理下のネットワークシステム全体の総称。
Web サーバ(Web Server)
 ウェブサーバと読む。WWWサーバ, インターネットサーバともいう。インターネットのWe bページのサービスを提供,管理するコンピュータを指す。
Web ブラウザ(Web Browser)
 ウェブブラウザと読む。Web サーバにアクセスし,HTM Lで書かれたWW Wの情報(Webページ)を閲覧するためのソフトウェアのこと。WWW ブラウザ,ブラウザともいう。Microsoft社の「InternetExplorer」,NetscapeCommunications社の「NetscapeNavigator」などが有名。
Web ページ(Web Page)
 ウェブページと読む。インターネットで見られる情報画面(We bブラウザで見られる画面)のことをWebページという。Web ページの中でも,特にそのサイトの扉にあたるトップページをホームページと呼ぶ。しかし今では,ほとんどの場合,Web ページそれ自体もホームページと呼ぶようになってきた。


《カタカナ編(50 音順)》
アカウント(account)
 ユーザのIDとパスワードをひとまとめにした言い方「接続のアカウントは,IDがABC01234で,パスワードが2AF1dA0B」というように使う。ただし,メールアドレスの@より前の部分(ユーザー名)を指して「アカウント(または「メールアカウント」)」と言うこともある。
アクセス(access)
 ネットワークサービスに接続すること。
アクセスポイント(access point)
 プロバイダが用意したインターネット接続のための入り口。ユーザーは最寄りのアクセスポイントに電話をかけて,インターネットに接続する。
インタラクティブ(interactive)
 「双方向」の意味。会話型,参加型とも言う。ディスプレイの指示などに従って,ユーザとコンピュータが対話的に処理を進めること。「interactive」には「相互作用の」という意味がある。
イントラネット(intranet)
 LAN の中にインターネットの環境を構築し情報の共有化,情報交換をWebブラウザや電子メールなどを用いて行うネットワーク形態。
カードリーダ(card reader)
 カードに記録されているデータを読みとる装置の総称。本報告書では,CF(コンパクトフラッシュ)というメモリカードなどからデータを読み取る装置のことである。
キャッシュ(cache)
 ブラウザで表示したページを特別なフォルダに保存することで,次回からは短時間で表示するための仕組み。
共有フォルダ
 LANなどのサーバ上に共有設定されたフォルダ。
クライアント(client)
 ネットワーク上で,ほかのコンピュータ(サーバ)やソフトウェアからサービスを受ける側のコンピュータのこと。ハードだけではなく,ネットワークに接続するためのアプリケーションソフトやOSのこともクライアントという。たとえばメールサーバに接続してメールの送受信を行うメールソフトも,WWWサーバに接続してインターネット上にアクセスするインターネットブラウザもクライアントとなる。
グループウェア(groupware)
 コンピュータネットワークを利用して,複数の人間からなるグループでの情報共有,およびそれらの相互作用を円滑化するソフトウェアの総称。代表的なグループウェアの機能としては,電子会議室,ドキュメントデータベース,電子メール,ワークフロー管理,スケジュール管理などがある。
検索エンジン
 インターネット上の検索システム。キーワードを入力すると,その言葉の掲載されているホームページの一覧がリンクとして表示され,クリックするだけでそのペー ジへ移動できる。漠然としたキーワードだと多数のページが一覧で出てくるので,探したいページを効率よく見つけるには,より具体的なキーワードにしたほうがよい。代表的なサーチエンジンは「ヤフー」( http://www.yahoo.co.jp/),「インフォシーク」( http://www.infoseek.co.jp/),「グー」(http://www.goo.ne.jp/) など。
コンテンツ(contents)
 もともとは「内容」のこと「マルチメディアコンテンツ」や「Webコンテンツ」という使い方をする。「Webコンテンツ」と言った場合には,インターネット上のWebサーバに掲載されているテキストやグラフィックなどの内容を指す。
サイト(site)
  インターネット上で,Webページやデータが置かれている場所(サーバ)のこと。
サーバ(server)
  「server」は「奉仕者」の意。ある特定のサービスを提供するシステムやコンピュータを指す。サーバによって提供されるサービスには,データベースサービスをは じめ,ファイルサービスやプリントサービスなどがある。サービスを提供する側のサーバに対し,サービスを受けるシステムやコンピュータの側はクライアントと呼 ばれる。
シミュレーションソフトウェア(simulation software)
 パソコン上の模擬実験用のソフトウェア。
ストリーミング(streaming)
 サーバにあるサウンドデータや動画データをネットワーク経由でダウンロードしながら順次再生することを可能にする技術。ストリーミングを利用することで,ファイルサイズが大きい動画データでもダウンロード時間を無駄に待つことなく再生できるほか,撮影した動画をリアルタイムで配信することもできる。
ダウンロード(download)
 インターネットなどの通信回線を利用してサーバに保存さてれいるデータをパソコンに転送すること。この逆をアップロード(upload) という。
チャット(chat)
 パソコン通信で,リアルタイムに参加者同士が会話を行なえるようにしたサービス。「chat」には「世間話, おしゃべり」という意味がある。このチャットでは,複数の参加者が同時に会話することが可能で,1 人の発言は全員がみられる。
電子掲示板(BBS(Bulletin Board System))
 BBSとも呼ばれている。インターネットなどのネットワーク上で,大勢の人がメッセージを書き込めるようにしたシステム。基本的に誰でも無料で利用できる。ただし利用する前に登録が必要で,IDとパスワードがないと使えない掲示板もある。特定の趣味やテーマなどを掲げていることが多く,インターネットでも数多く見ることができる。それ以外でも, 仲間内や社内で連絡を取る場合にも有効な手段といえる。電子掲示板に書き込んだメッセージはメールなどと違い,訪れたすべての人が読めるため,書き込む際のマナーもより重要になっている。
電子メール(electronic mail)
 ネットワーク上で特定の相手にメッセージを送るシステム。e-mail(イーメール)ともいう。
ネットワーク(network)
 ハードウェア,ソフトウェア,データなどを共有する目的でコンピュータを結び付けた状態。特にコンピュータで構築されたシステムを指す場合は「コンピュータネットワーク」とも言う。
ハッキング(hacking)
 本報告書では,ネットワーク上で他のコンピュータへの侵入やデータの改ざんをする等の行為という意味で使用したが,厳密には上記のような行為はクラッキングという。
ビデオオンディマンド(video on demand)
 視聴者が好きなときに見たい番組をリクエストできるという動画配信システム。
ファイアウォール(firewall)
 外部からネットワークへの侵入を防ぐ仕組み。インターネットに接続された企業などのネットワークで使われる。名前の由来は,火の手を防いで延焼を食い止める「防火壁(firewall)」に因んでいる。
ファイル共有
 LA Nなどのサーバ上にあるファイルを共有に設定すること。ファイルサーバ(file server) ネットワーク上で他のパソコンとデータをやり取りするために, 多数のファイルを蓄積しておく専用機のこと。
フォルダ(folder)
 ファイルを整理して収納するための入れ物。Windowsの「マイドキュメント」も一つのフォルダ。OSなどが自動的に作成するもののほか,ユーザー自身が作成することもできる。フォルダの中にさらにフォルダを作ってもいい。フォルダは「書類挟み」の意味。
ブラウザ(browser)
  Webページを見るためのソフトウェア。単に「Web ブラウザ」とも言う。代表的なWebブラウザはインターネッ ト・エクスプローラとネットスケープ・ナビゲータ。
ブラウジング(browsing)
  インターネット上のサーバにアクセスして,ブラウザを使って情報を見ること。
プラットフォーム(platform)
 アプリケーションソフトを動作させる際の基盤となるOS の種類や環境,または設定など,のこと。WindowsやUNIX,MacOSはそれぞれ異なるプラットフォームであ る。
フリーウェア(freeware)
 フリーソフトともいう。著作者が著作権を留保した形で自由な配布及び流通を認めたソフトウェアのこと。ただし,著作権は作者にあり,無断で改変できない。
フリーソフトウェア(free software)
 フリーウェアともいう。著作者が著作権を留保した形で自由な配布及び流通を認めたソフトウェアのこと。ただし,著 作権は作者にあり,無断で改変できない。
プレゼンテーションソフトウェア(presentation software)
 会議などで企画意図を説明し,相手を説得するための作業をプレゼンテーションと呼び, そのためのデータを作成するソフト。アイディアの構築,プレゼンテーシ ョン用のスライドやOHPシートなどの作成だけでなく,発表者用の手元資料や参加者への配布資料作成まで行なえるものもある。
ポートフォリオ(portfolio)
 直訳すれば「紙ばさみ,書類かばん」という意味である。児童生徒自らが一連の学習活動の成果を収集整理したもので ある「ポートフォリオ評価」とは,児童生徒自らが具体的な活動を通して記述・作成した感想や自己評価カード,成果物などと,かかわった友だちや教師,保護者,専門家からの感想や評価などを取捨選択したものを評価の対象とし,児童生徒一人ひとりの成長・発達をとらえるものである。
マルチメディア(multimedia)
 文字,静止画,動画,音(楽)などの様々なデータをディジタル化して一元的に取り扱えるようにすること。
無線LAN(Wireless LAN)
 有線ケーブルを使わず,電波や光などの無線で通信を行なうLA N。有線ケーブルの敷設が必要ないため,オフィスや学校などでは配置換えで机を動かした際もケーブルの再敷設といった手間を省けるほか,ケーブルの敷設が困難な家庭内でもニーズが高まっている。
メールサーバ(mail server)
 インターネットメールは,プロバイダなどのメールサーバと呼ばれるコンピュータを介して配信されている。プロバイダを利用してメールを使っているのであれば,メールサーバは契約しているプロバイダが提供している。自分宛にきたメールが保存されているPOPサーバや,メールを送信するとき利用するSMTPサーバなどがある。送信されたメールは直接相手に配信されるのではなく,インターネット上のいくつものサーバを通過して宛先のPOPサーバに送られている。受信側のサーバでは,届いたメールを一時的にメールボックスという私書箱に保管して,受信するユーザは利用しているメールサーバにその都度アクセスしてメールを受信する。これ以外にもサーバはユーザのアクセスの管理などを行っている。
ライブカメラ(live camera)
 インターネット上でライブ映像(画像)を公開するための定点におかれたカメラ。または,そのようなシステムやWebページのこと。遠隔地の様子を居ながらにして見ることが可能である。


【参考文献等】
2003年版標準パソコン用語事典(秀和システム)
アスキーデジタル用語辞典(http://yougo.ascii24.com/)
ネットワーク用語集(アライドテレシス社(http://www.allied-telesis.co.jp/library/grossary/)
e−word辞典(TDK)(http://www.tdk.co.jp/eword/index.htm)
とびきりやさしいパソコン用語辞典(http://www.pasotomo.com/qa/glossary/glossary_cont.html)


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