本研究を通して,指導方法の改善や教材・教具の開発等について取り組んだ結果,操作性がよく現象を理解させやすい自作装置の有効性,主体性につながる実験内容や実験方法の個別化の有効性,まとめや自己評価をしやすくするワークシートの有効性,思考を整理しやすく工夫した発表活動の有効性などがわかった。しかし,科学的な思考力をより高めるためには,個に応じた観察,実験技能の習熟や総合的な見方の育成などが必要であり,今後は,この点について実践的に取り組み,理科を楽しんで学び,科学的な思考力を高められる児童生徒を育てていきたい。
参考文献 | ||
文部省 『小学校学習指導要領解説理科編』 平成11年5月 | ||
文部省 『中学校学習指導要領(平成10年12月) 解説−理科編−』 平成11年9月 | ||
文部省 『高等学校学習指導要領解説理科編理数編』 平成11年12月 | ||
新理科教育用語事典 井口尚之編 初教出版 |