(1) | 児童生徒の興味・関心や友達とのかかわり合いを大切にした実践的・体験的な学習の場の工夫について 問題解決的な学習の中で,同じテーマをもつグループ内での相談や意見交換,実践活動を通して,児童生徒は学習や活動への意欲を高めることができた。また,課題や解決方法を共有し合うことで,さらに応用発展していく力を付けることができた。 また,自己評価や相互評価を行うことは,次の活動への意欲付けとなった。友達や教師からのコメントは,児童生徒にとって励みとなるものになっていた。 |
(2) | 基礎的な知識と技能及び技術を身に付けるための個に応じた指導方法の工夫について 題材全体を通して,繰り返しの指導の場を設けることにより,児童生徒は,基礎的な知識と技能及び技術を身に付けることができた。また,教師側の適切な教材・教具の準備や活用が大切であることが分かった。小学校では,段階標本や見本を準備することにより児童は,製作する物の具体的なイメージを膨らませることができた。中学校では, Webページ作成の手引きや著作権に関する事例集を活用することにより,生徒が課題を自力解決することができた。教師がしっかりと見通しをもって指導にあたることで, 児童生徒の基礎・基本の定着が図れることが分かった。 個に応じた指導の充実のために,ティーム・ティーチングの導入は効果的であった。また,時と場に応じ,教師が意図的・計画的にゲスト・ティーチャーを活用していくことも大切であると分かった。 |
(3) | 生活に生きる力をはぐくむための学習指導の工夫について 生活に生きる力をはぐくむためには,学んだことを生活に生かそうとする意欲付けや学んだことが生かせる場を意図的に設定しておくことが大切であることが分かった。家庭との連携を密にしたり,地域との交流を図ったりすることが挙げられる。具体的には,実践したことの発表会,家庭への通信,地域の方を招く場の設定等である。 |