(7) | 学級活動(中学校2年)での実践 | ||||||
生徒が互いに認め合い,信頼関係を高め合う授業の在り方 | |||||||
学習計画 | |||||||
@ | 題材 You and I 友達のよさをみつけよう(10月実施) | ||||||
A | 題材について | ||||||
この時期になると,中学校生活にもだいぶ慣れ,学級生活も軌道にのってくる。しかし,生徒同士のつながりは薄く,学級の中で安心感を抱けない生徒も少なくないと思われる。 この授業を通して,学校生活を楽しいものにするのも,自分を向上させるのも友人関係は大きな役割を果たすことに気づかせたい。自己理解を深めながら,より良い友人関係を築こうとする態度を育成しようと考えた。 |
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B | 児童の実態(男子19人 女子16人 計35人) | ||||||
ア |
学校生活で楽しいのはどんな時間ですか。(複数回答) 授業の時間(7人) 友達と過ごす時間(21人) 給食の時間(21人) 部活動の時間(9人) |
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イ |
自分らしく生活していますか。 はい(18人) いいえ(17人) |
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C | 学習形態 | ||||||
グループ学習を基本とするが,全体でほめ合う場面では一斉学習を行う。 |
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結果と考察 | |||||||
@ | 結果 | ||||||
生徒はクラス全員の友達のよさをみつけるのに時間がかかったようであるが,真剣 に取り組んでいた。「いいとこみつけカード」にはたくさん書かれたおり,生徒相互の信頼関係がより深められたものと思われる。自分がほめられると,照れくさそうにしたり,拍手されると自然に礼をするなど誰もが喜びの表情をみせていた。 振り返りアンケートでは,「級友に親しみを感じましたか」では,はい85%,「このクラスが好きですか」では,はい88%となっており,友達を受け入れる高い結果となった。また,授業を通しての感想では,A男は「初めは大変だったが,自分は何を書かれているのだろうと思い,最後まで真剣に取り組めた」などと書かれていた。 |
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A | 考察と課題―4種類のサポートの視点から― | ||||||
道具的サポートの「いいとこみつけカード」は,日頃感じている友達の長所を伝え るためにとても役に立った。このことで,生徒同士の関係が近づき,信頼関係を高め ることができたようである。その後も学級の雰囲気は明るく,他の授業においても安 心して取り組む人間関係が生まれたようである。 自己実現を援助する手立てとして,生徒同士の人間関係の改善は不可欠であり,授業の中で計画的に行うことをさらに研究を進めていきたい。また,グループ学習を取り入れたが,一斉学習における効果的な方法も考えていきたい。 |
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本時の学習 | |||||||
@ | 目標 | ||||||
・ | お互いに認め合うことで,友達の大切さを感じるとともに,これからの友人関係を考えることができる。 | ||||||
・ | 友達の長所を見つけることで友達のよさに気付いたり,友達に認められることで生徒相互の信頼関係を高める。 | ||||||
A | 準備・資料 | ||||||
いいとこみつけカード アンケート集計表 学級活動ノート | |||||||
B | 展開 | ||||||
資料1 いいとこみつけカード | |||||||
資料2 学級活動ノート | |||||||
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