平成10年4月に,本研究がスタートしてから,中央教育審議会の答申及び教育課程審議会の中間まとめを受け,平成10年7月に,教育課程審議会の答申が発表されました。こうした答申をもとに,文部省は,平成10年12月に,小学校,中学校の新学習指導要領,平成11年3月に,高等学校の新学習指導要領を告示しました。 それは,21世紀に生きる児童生徒の育成に当たって,ゆとりの中で「生きる力」を育むことに力点が置かれ,児童生徒一人一人の個性や主体性を大切にし,興味・関心をもって,意欲的に学習に取り組むことを重視した内容でもあります。 こうした教育改革のうねりの中で,2か年の研究を進めてきました。「創造性」というと,何か特別な能力でもあるかのように受け止められがちですが,私たちが追究してきた「創造性」はそのようなものではなく,まさに,新学習指導要領で述べられている,日々の学習活動の中で,一人一人の個性が尊重され,生き生きと学ぶ児童生徒の姿です。 いずれにしても,子どもたちが,生き生きと問題をとらえ,解決していく姿が見られるような,授業の展開が図られるよう期待するばかりです。 |
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