選 択 肢 ( 二 つ 選 択 ) | 小 | 中 | 高 |
a 学習意欲を高める指導の工夫 | 50.0 | 65.8 | 62.5 |
b 表現する中身を獲得させる指導の工夫 | 40.2 | 32.9 | 50.0 |
c 表現技能を身に付けさせる指導の工夫 | 66.7 | 42.1 | 35.0 |
d 表現力の向上に生かす評価の工夫 | 24.5 | 29.0 | 16.3 |
e 系統立てた指導の工夫 | 18.6 | 27.6 | 33.8 |
f その他 | 0.0 | 2.6 | 2.5 |
選 択 肢 ( 二 つ 選 択 ) | 小 | 中 | 高 |
a 興味や関心がもてないこと | 52.8 | 21.9 | 19.1 |
b 内容が見つけられないこと | 43.2 | 44.6 | 46.2 |
c どのようにすればよいかがわからないこと | 40.3 | 5.8 | 64.7 |
d よいところや問題点がはっきりしないこと | 34.6 | 35.9 | 36.6 |
e 既習のことを次の学習で上手に使えないこと | 12.0 | 35.7 | 21.8 |
f その他 | 9.6 | 4.4 | 7.6 |
教員の表現力育成上の悩みと児童生徒の表現の学習で困っていることとの意識を比べてみると,特に,aとcの項目の割合が対照的である。 まず,a「学習意欲を高める指導の工夫」に課題を感じている教員の割合が小学校,中 学校及び高等学校とも大きい。中学校の教員が指導の重点として選択している割合は,他の項目と比較して,特に大きい。しかし,aの項目に該当する児童生徒の割合を見ると,中学生と高校生の選択している割合が極めて小さくなっている。小学生が学習への興味・関心がもてなくて困っているという状況は,表現させられているという意識の表われであろう。表現することの必要感をもたせるなど,学習計画の工夫が求められている。 次に,c「表現技能を身に付けさせる指導の工夫」については,小学校の教員が課題意 識を強く感じているのに対して,中学校と高等学校の教員で課題を感じている人の割合は,かなり小さくなっていることがわかる。ところが,児童生徒が表現の学習で困っていることに表現技能を挙げた割合は中学生,高校生となるにつれて大きくなっており,教員と児童生徒の意識の割合が大きなずれを見せている。生徒の技能向上を願う思いを大事にした指導を進めることにより,表現への興味・関心を高めることができるであろう。 |
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イ | 表現する中身を見つけたり,表現技能を身に付けたりする指導で力を入れていること |
選 択 肢 ( 二 つ 選 択 ) | 小 | 中 | 高 |
a 書いたり,話したりするテーマのとらえ方 | 28.4 | 40.8 | 47.5 |
b 書いたり,話したりする材料のもち方 | 49.0 | 46.1 | 50.0 |
c 書いたり,話したりする構成の仕方 | 54.9 | 48.7 | 45.0 |
d 表記,叙述や発音,発声の仕方 | 20.6 | 17.1 | 10.0 |
e 適切な表現やわかりやすい表現の仕方 | 46.1 | 46.1 | 47.5 |
f その他 | 4.5 | 2.5 | 2.3 |
選 択 肢 ( 二 つ 選 択 ) | 小 | 中 | 高 |
a 表現しようとする内容をはっきりさせること | 26.5 | 26.6 | 25.5 |
b 材料の集め方と題材の選び方 | 36.3 | 39.2 | 34.2 |
c 組み立ての順序 | 40.5 | 44.6 | 49.0 |
d 具体的な文章の書き方や話し方 | 42.9 | 37.6 | 36.8 |
e 正しく分かりやすく伝える表現の仕方 | 45.6 | 47.7 | 49.3 |
f その他 | 1.0 | 0.0 | 0.0 |
d「表記,叙述や発音,発声の仕方」,「具体的な文章の書き方や話し方」については,教える側と学ぶ側に極めて大きな較差が見られる。児童生徒は,具体的な表現の方法についての指導を望んでいるが,教員側は,その手だてに重きを置いていないことがうかがえる。この項目は,学習したことが目に見える形で表れやすい項目であるので,表現意欲につなげるためにも指導に力を入れていく必要がある。 a「書いたり,話したりするテーマのとらえ方」の指導については,中学校,高等学校 の教員の意識が高いのに対し,生徒の意識は低い。 |
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ウ | 表現することの意欲を高める指導で力を入れていること |
選 択 肢 ( 二 つ 選 択 ) | 小 | 中 | 高 |
a 表現の仕方を指導すること | 24.5 | 15.8 | 25.0 |
b 教材を工夫すること | 45.1 | 39.5 | 33.8 |
c 実際の場面で表現や作品を活用すること | 46.1 | 36.8 | 35.0 |
d 温かく,適切な評価を心掛けること | 34.3 | 34.2 | 27.5 |
e 目的意識,相手意識を明確にすること | 30.4 | 46.1 | 47.5 |
f 指導過程を工夫すること | 19.6 | 25.0 | 28.8 |
g その他 | 0.0 | 1.3 | 2.5 |
選 択 肢 ( 二 つ 選 択 ) | 小 | 中 | 高 |
a どのようにすればよいかわかっているとき | 36.3 | 41.1 | 31.3 |
b 中身がおもしろいとき | 60.9 | 60.1 | 66.2 |
c 活動が生活と深くかかわっているとき | 14.1 | 17.4 | 21.9 |
d よい点を認めてほめてくれたとき | 27.1 | 16.9 | 17.7 |
e 目的,相手がはっきりしているとき│ | 16.1 | 22.4 | 31.8 |
f 学習の進め方を先生が工夫してくれたとき | 40.9 | 38.3 | 25.5 |
g その他 | 3.1 | 2.1 | 3.0 |
b「教材を工夫すること」,c「実際の場面で表現や作品を活用すること」,e「目的意 識,相手意識を明確にすること」の項目を見ると,小学校の教員は,b,cに重点を置き,中学校及び高等学校の教員は,eの項目へ重点を置く意識がうかがえ,若干差異が見られる。 目的意識や相手意識をもつことができるように,実際の学習の場面で,表現の学習の必要性や緊張感を感じながら表現することの楽しさを味わわせること,また,児童生徒のb「中身がおもしろいとき」のとらえ方を十分吟味し,教材や指導を工夫することが望まれる。 |
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エ | 表現にかかわる評価の工夫 |
選 択 肢 ( 二 つ 選 択 ) | 小 | 中 | 高 |
a 児童生徒の課題に応じた評価 | 48.0 | 39.5 | 58.8 |
b 児童生徒の相互評価,自己評価 | 34.3 | 43.4 | 18.8 |
c 観点を一つか二つに絞った評価 | 41.2 | 44.7 | 37.5 |
d 次の表現意欲につながるような評価 | 55.9 | 47.4 | 57.5 |
e 学習の過程での評価 | 20.6 | 25.0 | 25.0 |
f その他 | 0.0 | 0.0 | 1.3 |
選 択 肢 ( 二 つ 選 択 ) | 小 | 中 | 高 |
a よかったところや足りなかったところ | 54.2 | 58.8 | 64.3 |
b 友達同士でお互いのよさを認め合う場面 | 47.5 | 37.7 | 31.1 |
c ポイントを絞ったアドバイス | 26.5 | 30.7 | 30.0 |
d もっとやってみたくなるようなアドバイス | 33.8 | 30.4 | 34.9 |
e 学習の途中でのアドバイス | 32.6 | 37.9 | 34.1 |
f その他 | 3.5 | 2.5 | 2.6 |
中学校の教員の意識は,a「児童生徒の課題に応じた評価」,b「児童生徒の相互評価,自己評価」,c「観点を一つか二つに絞った評価」,d「次の表現意欲につながるような評価」を選択した割合がほぼ横並びであるのに対し,小学校の教員はdの項目を選択した割合が最も大きく,aが続く。高等学校の教員は,a,dの項目に集中している。 児童生徒の意識を見ると,a「よかったところや足りなかったところ」をはっきりさせてほしいという回答が特に多い。aの項目とbの項目,dの項目の選択の割合と比べてみると,小学生から高校生に進むにつれて教員の的確な助言を望むようになっていることがわかる。教員がa「児童生徒の課題に応じた評価」を選択している割合が大きいにもかかわらず,児童生徒は教員の明確な助言に大きな期待を寄せている。このような生徒の期待に対して,教員は,児童生徒の伸びを認めながら課題についての指摘や助言を的確に行って次の課題を明確にするなど,積極的にこたえていくことが一層望まれる。また一方では,児童生徒一人一人が教員からの評価を受け身的に待つだけでなく,積極的に自分の表現力を自覚し,その伸びを実感できるような評価方法を工夫していくことが必要である。 e「学習の過程での評価」,「学習の途中でのアドバイス」については,教員の意識の割合を児童生徒の要望が上回っている。このことは,教員の評価が完成した作品や話合いの場を対象に行われることが多く,学習の過程での評価を児童生徒の表現の活動に生かしていく支援が不足している状況を示している。表現の学習は各自がそれぞれの進度で活動することが多い。学習カード等の活用を通して,児童生徒が進度確認や自己評価を一度にできるような工夫をすることにより,学習の過程での評価をしやすくする必要がある。 |
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オ | 音声表現の指導が文字表現の指導と比較して有効なこと |
選 択 肢 ( 二 つ 選 択 ) | 小 | 中 | 高 |
a 発表の指導ができる | 33.3 | 30.3 | 40.0 |
b 他者との意見交流ができる | 65.7 | 69.7 | 68.8 |
c グループ学習などの形態の工夫ができる | 47.1 | 46.1 | 32.5 |
d 思考力をつけることができる | 24.5 | 25.0 | 20.0 |
e 言葉についての興味・関心を喚起できる | 27.5 | 29.0 | 38.8 |
f その他 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
選 択 肢 ( 二 つ 選 択 ) | 小 | 中 | 高 |
a 人の前で発表できること | 21.4 | 12.4 | 9.6 |
b いろいろな人の意見が聞けること | 49.7 | 50.2 | 67.2 |
c みんなで一緒に活動できること | 60.5 | 54.9 | 42.3 |
d 自分の考えをまとめるのに役立つこと | 26.3 | 36.6 | 37.0 |
e いろいろな言葉の使い方を工夫できること | 34.8 | 37.5 | 34.2 |
f その他 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
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