体操領域だけの単元を設けている授業のまとめ
 体操領域をまとめ取りし,集中して行ったことで,自分の体力や身体に関心を持たせること,体力向上に必要な考え方や方法について指導することなど,生徒の十分な理解を図ることができた。また,体力向上・健康の保持増進に主体的に取り組む態度が見られるようになり,少しずつではあるが効果が見られた。
 研究に取り組む前は,「体操なんてつまらない。」と思っていた生徒が多かったが,これは,体操を準備・整理運動,県民・ラジオ体操,補強運動ぐらいにしか思っておらず,やらされているという意識で体操を行っていたからと考えられる。そこで,体力についての知識の学習や体力を向上させることの必要性,体力つくりの行い方・計画の立て方などの学習を計画的に行ったことで,自分の体力についての関心が高まり,目的に応じた運動を知ることができ,やらされている体操から主体的に取り組む体操に変容させることができた。
 今回の研究で,生徒達に体力つくりの実践的な能力を身につけさせることができ,体力つくりを自分自身のこととしてとらえ,生涯にわたって実践していこうとする意欲を少しでも持たせることができたことは,大変意味が大きかったと思う。
 以下の課題を持ってさらに研究を深めていきたいと思う。
 体力の向上を図るために,運動量を十分に確保できる授業形態をさらに工夫する。
 生徒がより主体的に体力向上に取り組めるよう,さらに学習過程を工夫したり,教師の支援の在り方を追究する。
 生徒の運動意欲を高める,効果的な資料の提示。
 体力つくりの生活化を図るための,体力つくりの効果を測定評価できる場の設定の工夫。


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