(ア) |
体操領域の実施については,年間計画に基づいて,1学期に70%以上の学校が実施し,2学期3学期にも年間計画の中で計画的に実施している学校が30%以上である。しかし,教員に任せている学校が5.6%あり,実施していない学校が3%ある。(問1) |
(イ) |
単元の実施時間数1〜2時間の学校は,約3.6%あり,8〜10時間は約17.5%,10時間以上実施している学校は,約6.2%である。(問4) |
(ウ) |
体操だけの単元を設けている学校と他の領域との組み合わせ授業をしている学校の比較について
- 体操だけの単元を設けている授業の内容は,トレーニング体操,健康つくり体操,集団行動,動きつくりの体操,スポーツテスト,その他の運動などである。(問5)
- 他の領域との組み合わせ授業を実施している理由は,体操だけでは飽きてしまう,体操だけの授業はつらい,つまらない,興味を持ってくれないなどが大部分である。また,内容は,準備運動・整理運動・補強運動をとおしてのものである。
- 体操だけの授業の指導形態は,約78.6%の学校が一斉指導であるが,組み合わせ授業では,一斉指導約44.8%,班別指導約48.4%,個別指導約12.1%,で2年,3年になるに連れ生徒の主体性に移っている。(問6,問18 複数回答)
- 単元計画・毎時間の計画の準備については,どちらも,指導者が準備する学校約72.1%,生徒(グループ)約33.9%,個人約7.4%であり,学年があがるごとに少しずつ生徒の主体性に移っている。(問8,問21 複数回答)
- 組み合わせ授業による準備運動・整理運動の準備は指導者が準備するよりも,2年3年では生徒(グループ)に準備させているが約50%である。(問19)
- 補強的な運動の準備は,指導者が準備している学校53.4%,生徒(グループ)34.6%,個人4.6%である。(問20)
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(エ) |
体操領域の授業で,体力つくりの知識について,準備運動・整理運動・補強運動そのものの運動を指導している学校は約50%あるが,必要性や自己の体力に適した運動の作り方などの理論を指導している学校は少ない。 |
(オ) |
体操領域の授業で,健康体力つくりの実践ノートをつけることができるような指導を,かなり行っている学校は1.3%あり,少し行っている学校は7.3%ある。さらに,運動部活動で体力つくりの内容を記録している生徒が15%おり,また,体操の授業で学んだことを家庭で実施している生徒は38.9%,体力つくりの内容を記録している生徒は9.0%(運動部員中)である。(問12,問25,問生10,問生12,問生16) |
(カ) |
体操の授業で学習したことが,運動部活動での体力つくりに役に立つかについては,かなり役に立つ・少し役に立つと答えた指導者は約42%であるが,生徒は51.4%である。また,家庭での体力つくりにかなり役に立つ・少し役に立つと答えた指導者は約20.6%であり,生徒は52.4%である。(問15,16,29,30,問生9,15) |
(キ) |
体操領域の授業は,生徒の体力増進になっているかについては,運動量の確保・技能の向上ともに同じ様な回答であり,かなり増進している・少し増進していると答えた指導者は34.8%であるが,生徒は34.5%である。(問14,28,3q22〜3q26) |
(ク) |
中学生の健康体力をどのように発達させるかの質問では,指導者は,1位運動部活動約64.0%,2位授業の工夫約53.3%,3位家庭での体力つくり約31.2%,4位体育的学校行事約5.2%であり,生徒は,1位運動部活動35.6%,2位家庭での体力つくり32.5%,3位授業の工夫19.6%,4位体育的学校行事8.0%である。(問39,問生4) |