2 自分のよさを見つける   高校生向け

質問ジャンケン



ねらい  お互いが考えたり思ったりしていることを,ゲームを中心としたエクササイズを通して知り合うことにより,子どもたちが理解を深め合うとともに,友達の話に耳を傾け,じっくり聴く態度を養う。
時 間 ロング・ホームルーム(50分)
準 備 記入用紙 『私の「自分について」の考え』
記入用紙 『質問ジャンケン記録』
記入用紙 『ふりかえり』
進め方
@ 『私の「自分について」の考え』を配付し,記入させる。
A 机を向かい合わせる。1列目と2列目、3列目と4列目・・・と教室の机の配置に合わせ,お見合いの形にする。
B 『質問ジャンケン記録』を配付する。
C 対戦相手(対面している人)の名前を記入させる。
D 対戦相手とジャンケンし,勝った人は負けた人に「相手について知りたいと」を質間する。「時間は1分間。」と指示する。
E 1分の合図をして,質問をやめさせ,用紙に記入させる。
F 列の片側の子どもが一人ずつずれて,次の対戦相手と向き合うよう指示する。
G 以下,列の全員と対戦するまでCDEFを繰り返す。
H 最後に対戦した人とペアになり,一人が相手に自分のことを2分程度で話すよう指示する。
I 2分の合図をして,話す人と聞く人が交替するよう指示する。
J 2分の合図をして,隣り合う二組のペアで四人組を作り,今聞いた自分の相手のことを1分程度で新しい二人に紹介するよう指示する。
K 1分,2分,3分,4分の合図をしてエクササイズを終了し,机を元に戻し,配付した用紙を全部回収する。
L 2〜3名指名して感想を発表させる。
M 『ふりかえり』に記入させる。各自感想文を書かせる。
留意事項
  • 『私の「自分について」の考え』の質問の内容は時期や対象を考慮して実態に合ったものに変える。
  • エクササイズ中は私語を慎ませ,自分の心の中に起こる感じや気付きに注意を向けさせるようにする。
  • Dで時間内であればいくつでも質問できることを指示する。
  • Dで負けた人はもし質問の中で答えたくないものがあれば,答えなくてもよいことを指示する。
  • Hで『私の「自分について」の考え』を参考にすると,話をしやすい。
子どもの反応
  • 今まで話したことがない人と話してみると,新しい発見があった。
  • 今まで話したことがない人と話ができてよかった。
  • ゲームみたいなやり方だったので楽しかった。
  • 普段見えないところを今日は見つめ直したと思う。
  • 相手に質問することはとても勇気のいることだ。
  • 恥ずかしがってよく参加できなかった自分がいやになった。
  • もっと時間があればクラス全員と話をしてみたかった。
成 果
  • ジャンケンするたびに大きな歓声が上がり,リラックスした雰囲気で交流ができた。
  • ゲーム性が強いため,恥ずかしがる子どもが少なかった。
  • 多くの子どもが,新しい発見をしていることがわかった。
  • 友達を知ることが,子どもたちの親近感を深めていた。

前のページへ戻る