4 本音で付き合える集団を育てる   中学生向き

新聞紙ジグソー



ねらい  偶然にできた男女混合(男女別でも可)グループが協力してパズル完成を競う中で,こだわりなく自分の考えが出せ,友達の助言を受け入れたり協力したりすることの大切さを知ることができるようにする。
時 間 学級活動(30分)
準 備 古新聞紙全紙大各グループ1枚ずつ(繰り返す場合はもっと用意しておく。)
軽快な音楽テープ,ラジカセ,フィードバック表
進め方 留意事項
  1. 偶然のグループを作ってエクササイズをすることによって,協力の大切さを知ることを目標にすることや集団のカの大きさに気付くことを目標にすることを話す。
  2. 2人組3人組のゲームをしながら最後に4人組のグループを作る。(軽快な音楽の中を自由に歩行し,音楽のストップと同時にリーダーの示す数のとおりのグループを速く作るゲーム)
  3. 各グループに新聞紙を1枚配布し,20個に分割することを指示し,新聞紙によるジグソーパズルの競争をすることを伝える。
  4. ばらばらにした新聞紙を山にして,右回りにひとつグループを移動し,合図でパズルを開始する。
  5. グループを移動し,やっていないパズルに挑戦する。
  6. 3〜5を繰り返す。
  7. 感想を発表し合い,フィードバック表に記入する。
  • 準備するものは簡単なので,目標以外は知らせず何のゲームをするのかを楽しみにさせておく方がよい。
  • 体育館や武道館など室内の広い場所の方が よい。
  • 偶然のグループを期待するため,始めは仲 の良い集団ができやすいので,競争のみの偶然のグループができるまで十分に競い合わせ たい。
  • 最後の4人組で余ってしまった子どもは,5人組になるように指示する。
  • 各グループがおよそ円になるように配置させる。
  • どんな形に破ってもいいことを話し,個数と新聞紙をもまないことだけを守るように指示する。
  • でき上がったら全員で手を上げて,リーダーの確認を受けるように話す。
  • 時間のかかるグループも出てくるので,あわてなくてもいいことを助言し,速く終わったグループ同士で競争するように指示する。
  • もっとやりたいの声があがったときには,破り方に工夫をして続けるように話す。
  • 協力の大切さ,集団の力の大きさという観点から感想を聞く。

子どもの反応
  • 難しかったけれど,楽しかった。
  • 難しいと思ったけれど,協力したので簡単にでき,とても楽しかった。
  • 協力することの大切さがわかった。
  • みんなで協力して一つのことをするのが楽しかった。
  • このゲームは一人ではとても遅くなってしまう。だからみんなで協力するというこ とが自然に出て,知らずのうちに一生懸命で仲良くもなれるので知的なゲームだと思 う。
  • 分担が必要で協力の心が芽生えた。
  • ぼくらの班は,他のグループより倍もかかってしまったけど,とても楽しかった。
  • 結構難しかった。私たちも難しくしようと,わざと混乱させるように新聞紙を分割した。また,ぜひやりたい。
  • 4人組でのチームワークが一番大切だったゲームで努力しなければできないゲームでした。
  • みんなでやれば速くできることを頭でわかるだけでなく,実際にわかった。
  • 最初のゲームで一番になったけど2回目では2番になってしまい何かこつがあるのかなと思った。
  • 一人じゃどうしようもない時に仲間がいるとすごく助かった。
  • 前のグループが新聞紙をぐちゃぐちゃにし過ぎて作りにくかった。
成 果
  • 偶然のグループによってチャレンジさせたので,より集団のカの大きさや大切さが 経験できた。
  • 新聞紙の裏表もあるのでかなり難易度が高いが、グループ内での会話が多いと意外に速くできるので,自然な会話と真剣な協力の意味を感じ取ることができた。
  • 能力に関係なくできるゲームの一つなので,役割分担(角を見つける人・裏表を判断する人・ある部分を担当する人など)が自然にでき,分担の大切さが自覚できた。
  • つなぐための視点がそれぞれ違うので,友達の発想に驚きを感じ今まで知らなかった友達の長所や性格などに気付いた生徒が多かった。
  • わかりやすいエクササイズだが1知的で奥の探さがあるので飽きずに続けることができ,集団での関係を自然に体験させることに通している。

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