ねらい |
受容する体験,受容される体験をすることによって,友達の個性や特教を肯定的に認めようとする態度を養う。 |
時 間 |
学級活動(25分) |
準 備 |
ストップウォッチ
「相談したくない人のタイブ」を書いた紙 |
進め方 |
- 歩行者天国により,2人組をつくる。
- 『傾聴』の説明を聞く。
相談をしたくない人のタイプは,
- 温かさや思いやりの感じられない人
- 一緒に考えずに結論をすぐ出す人
- 「わたしもそうであった。」と自分の経験をベラベラ語る人
- 「あなただけではない。世の中にはもっと因っている人がいる。」などとすぐにいう人
だそうです。今日は聴き方について勉強しましょう。
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- 話し手と聴き手を決める。
- 「小学校時代の自分」「尊敬する人」「今,自分がやりたいこと」のテーマの中から好きなものを選んで,相手に1分間自由に思いつくままに話す。
- 聴き手は,「なるほど」「うんうん」と相手の目を見て聴き,すべてを受容する。
- 交替して行い.感想を述べ合う。
- 他の2人組と組んで,4人組を作る。
- 相手を他の二人に1分間で紹介する。
- 交替して全員が行い,最後にグループで自由に感想を述べ合う。
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留意事項 |
- ふざけたりせず,純粋な気持ちで相手のことを聴くようにさせる。
- 非言語的表現(表情,態度,姿勢、距離など)の大切さについて説明する。
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子どもの反応 |
(『傾聴』の感想から)
- 普段話せないこともしっかり話すことができた。また,私にない友達の考えも聞くことができた。
- いつもは冗談やおもしろい話しかしないけど,まじめな気持ちになって話をすることができたので,よか去た。
- 「うんうん」とうなずいて開いてくれて,うれしかった。
- 自分の考えをまとめて,相手に分かってもらうように話をするのは,とても難しい。
- こう改まってみると緊張してしまい,自分の言いたいことが伝えられなかった。
- 1分間は短いようで長かった。
(『他者紹介』の感想から)
- 聞いたことを正確に伝えようとしたけれど,緊張していたのでうまく紹介できなかった。でも,相手の目を見つめて話すことができた。
- いろいろな考え方や希望が聞けたので,友達のことをより深く知ることができた。
- いつもはこんなにじっくり相手の話を聞いたりしないので,とてもいい経験だった。
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成 果 |
- 始めは緊張感や照れがあったためか,話が進まないようであったが,役割を交替してからは話が和やかに進んだ様子であった。「うんうん」「へえ」とうなずくだけでも相手は話しやすくなるということを体験的に感じ取ったようである。
- 改まった雰囲気の中で紹介をするのはどうかと心配していたが,予想以上に真剣に紹介していたのには驚かされた。子どもたちも友達の持ついろいろな考え方や感じ方に触れることができて満足感あふれる表情をしていた。集団全体の雰囲気も温かい人間関係が感じられるようになった。
- 本時の学級活動では,『傾聴』『他者紹介』の前に『ザ・対決』『インタビュー』『マッサージ』など2人組で行うエクササイズを実施したので,2人組の相手との触れ合いの雰囲気がかなり高まっており,スムーズにエクササイズに取りかかることができた。
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『ザ・対決』 |
… |
2人組が向かい合って手を取り合って座り,相手の目を見つめる。目をそらした方が負け。勝ったら手を挙げて合図する。3回勝負する。 |
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『インタビュー』 |
… |
2人組でジャンケンをし,勝った方が負けた方に1分間インタビューする。インタビューしているとき,されているときの感想を発表する。 |
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『マッサージ』 |
… |
2人組でジャンケンをし,負けた方が相手の肩,首,手の平などを心を込めてマッサージする。マッサージしているとき,されているときの感想を発表する。 |
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