ねらい |
- エクササイズを適して,人が自分に対してどんな印象を持っているかを知ったり,自分のよさを指摘してもらったりすることにより,自分について見つめることができるようにする。
- エクササイズを通して,学級の中に受容的・支持的な温かい人間関係や雰囲気をつくる。
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時 間 |
学級活動(50分) |
準 備 |
「私,発見」の用紙,長所等を記入する用紙,封筒 |
進め方 |
- 用紙を配付する。
- 用紙の上部に各自が自分の名前だけを書き,封筒に入れて教師に提出する。
(例)
- 回収した封筒を配付する。
- 教師から配付された用紙の名前を見て,その人の長所を一つ書き教師に提出する。
- BとCを5回線り返す。
- 配付された用紙の名前を見て,その人に直してほしい点を一つ書いて教師に提出する。
- Eを2回線り返す。
- 自分の用紙に書かれたことを読んでどんな気持ちがするかを味わう。
- 「私,発見」の用紙を配付する。
- 「私,発見」の用紙に記入する。
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留意事項 |
- 配付された用紙が誰のものであるかは秘密にさせる。
- 長所を書くときにはできるだけ具体的に書くように指示する。
- 同じ人の用紙が配られた時は,黙って隣の人の用紙と交換させる。
- 特に,直してはしいことを書く時には,相手に受け入れられやすいように書かせるようにする。
- 「思っていた自分」のコーナーは,事前に書かせておく。
- 「自由コーナー」には,紹介したいことを自由に書かせる。
(生年月日,家族,趣味・・・など)
- 本人の了解があれば「私,発見」を教室に掲示してもよい。
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子どもの反応 |
- このエクササイズをきっかけに人と接する時に,この人はこういう人とか,よくその人を分かろうという気持ちがもてるような気がした。その事によりもっとクラスがまとまり,よいものになっていく気がした。
- クラスのみんなは,いろいろな人のことや性格などを見ている。それとこの分だとこのクラスはいじめがないと思う。
- 他人からみると,自分はこんな人間なんだというのが今回やってみて分かった。クラスのみんなが仲良くやっていく上で大事なことは,こんな風にお互いの長所を発見し,それをさらに伸ばし合っていくことなのだろうと思った。
- 普段自分が気が付かないことを他の人から教えてもらった。何気ない行動が人によい印象を与えているのだと思った。そして,このよいことをさらに大切にしたい。
- 自分の気付かなかったいいところがこんなにあるとは思わなかった。それに,友達が,私をこんなふうに見ていてくれたなんてとてもうれしい。
- 私が思っている自分のほかに,自分では分からなかった自分がいることに気が付いた。自分のことについて,何か新しい発見ができたように思う。
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成 果 |
- エクササイズを通して感じた友達からの温かい言葉は,子どもを励まし勇気付けたようである。そして,自分の長所に気付き,肯定的な自己概念をつくることにつながっていった。
- 友達のよいところに目を向けることを学ぶことで,支持的・受容的な学級風土をつくることができたように思われる。
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