| ねらい | 
    
      
        - 相手と自分の違いを知り,自他の個性を尊重する気持ちをもたせたい。
 
        - クラスの友だちと積極的にかかわることを体験させたい。
 
       
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    | 時 間 | 
    学級活動(50分) | 
  
  
    | 準 備 | 
    フィードバック表,ひものついた画用紙,マジック,言葉カード16枚 | 
  
  
    | 進め方 | 
    
      
        - 学級全員が大の字になって寝る。
 
        - 日を閉じて瞑想する。
 
        - 小学校時代の自分について振り返り,思い出す。
 
        - 提示された四つの言葉(下表のア)の中で,自分を最もよく表している言葉のところに各自集まる。
 
  
       
        - 集まったグループで,選んだ理由,このグループにいることへの感想を話し合う。
 
        - 自分が選んだ言葉を,ひものついた画用紙に書き,首に掛けて部屋の中を自由に歩き回る。
 
        - 合図により二人組を作り,選んだ言葉をもとにお互いに気付いたことを話し合う。
 
        - イ〜エにおいても,順次同様に行う。
  
       
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    | 留意事項 | 
    
      
        - 話し合って選んだ言葉を変えたくなった子どもは,別な言葉のグループに変えてもよいことにする。
 
        - 言葉のセットは四種類用意しておくが,できるところまで進めるものとする。
 
       
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  | 子どもの反応 | 
  
     
       - 私は,このエクササイズをやってみて,他の人の意外な一面,例えば,素直だとか,そそっかしいだとか,そういう面を改めて知った。私は,そそっかしい・にぎやか・どっちつかず・熱中するという種類に属したわけだけど,とても楽しかった。でも,「絶対うそだあ。」と思ってしまった人もいた。
 
        - 私のイメージは、全体的におとなしいと思った。他の友だちのイメージも,私から見たら明るい人も自分ではおとなしいと思っているのだなと分かった。
 
        - 自分の優柔不断な性格がみんなから反響をよんだ。もう少し自分について知ってみたい。
 
        - 私はマイ・イメージをやってみて,なんだか自分のことを知っていると思ったけど知らないのかなと思ってしまった。このマイ・イメージをやってみて.それに気付いた。もっと自分のことを知っておきたいと思った。
 
        - 四つの中から自分のイメージを選ぶのにどっちだろうとか悩んだけれど,自分の性格がはんの少し分かったような感じがする。
 
        - 他の友だちの性格がわかった。見た目はにぎやかそうじゃない人がにぎやかだったりしてけっこうおもしろかった。
 
      
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  | 成 果 | 
  
     
       - 「やっぱりグループ・エンカウンターをやると,クラスの人と話したりできて、しかも自分のことが分かるので楽しい。」という感想が示す通り,生徒は楽しそうに,そして真剣に取り組んでいた。
 
        - 「周りの人のイメージは(ぼくが考えていたことに)あてはまっていた人が多かったと思う。」とか,「友だちのことも性格やいろいろなことが分かった。」ということから自分自身と同時に他人にも意識が向いているのが分かる。
 
        - 自分を見つめ,自分で自分のよさを見付けることは難しいことである。かなり意識的でないとできない。むしろ,他者とのふれあいの中で気付かされることが多い。気付くことにより,自信を持ち,喜びを味わい,それをさらに高めようとして意欲的になっていくであろう。
 
      
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