ねらい |
エクササイズを通して子どもたちが各学期の活動を振り返ったり,友達から自分の良さを指摘してもらったりすることにより,学級の中に受容的・支持的な温かい人間関係や雰囲気をつくっていきたい。
各学期にあったいろいろな活動を思い浮かべ,努力したことや向上したことを、自分への手紙に書いて振り返らせる。 |
時 間 |
各学期の終わりの学級活動(25分) |
準 備 |
「自分への手紙・フィードバック表」の用紙(人数分),ナレーションの原稿,BGM |
進め方 |
- まずはじめに.学級全員が日を閉じ,学期のいろいろな活動で,自分の努力したことや良かったことを思い浮かべる。教師は,子どもが思い出しやすいように,学期の主な活動も BGMを流し,雰囲気を盛り上げながら話をする。あらかじめ簡単な行事ごとのナレーションやBGMのためのテープを用意する。
「9月天候に恵まれた体育祭。学級対抗リレーで優勝しましたね。10月・・・。すばらしい歌声が響いた合唱コンクール。会場にいるすべての人が感動をしましたね・・・。」
- 『自分への手紙』の用紙に,学期に自分が努力したことやうれしかったことなどを書く。
「どんなことが思い浮かびましたか?いろいろなことがあったと思います。その中から自分が努力したことやうれしかったことを自分への手紙に書いてみましょう。」
- 各自の書いたこと,友達のがんばりを聞いた感想を話し合う。
「良かったことを見つけることができましたか。自分へどんな励ましの手紙を書きましたか。」
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留意事項 |
- 事前に子どもたちに,今度の集会は互いの良さを認めあうために行うことをよく説明しておく。
- 朝の会や帰りの会で,毎日何人かずづ「今学期に自分ががんばったことの1分間スピーチ」などを行い,自分の長所を見つけさせる。
- エクササイズ実施中は教師の適切な支援が必要である。そのため,生徒まかせにせず,教師のリードで行うようにしたい。
- 「自分への手拡」を実施した後に,「よいことメッセージ」を実施することも可能である。
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子どもの反応 |
- 自分の努力したこと,良かったことなどを振り返ってみると,書ききれないくらい,頭にいろいろなことが浮かんできました。しかし,自分に自分で手紙を書くということはとても難しかったです。でも,自分を振り返るきっかけができて良かったと思います。
- 何かてれくさかった。でも、自分の良い所をみつけるのはおもしろいなと思った。
- 自分への手紙では,普段考えてもいない自分の良い面を改めて考えることができた。これからも,これをもとに良い面を励みとして努力を忘れずにがんばっていきたい。
- 日頃,自分で自分へ手紙を書くことなどありませんが,今日,自分に手紙を書いてみて,「がんばったね。」みたいに語りかけるような気がしたのは,ちょっと変な感じで書きにくかった。でも,自分で自分を振り返ることはいいことかもしれません。
- 普段考えなかった自分の良いところが少しだけ見つけ出せた気がしてよかった。
- よく考えると,自分のことがよくわかりました。
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成 果 |
- 各自が,自分の活動のよかったことを振り返り,それを話し合うことによって学級内に温かい雰囲気が出てきた。
- 自分の長所に気付くことは,肯定的な自己概念をつくることにつながっていくものと思われる。
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