3 本音で付き合える集団を育てる   小学校高学年向け

私のしたいことベスト20


ねらい
  • 自分がどんな願いや夢を抱いているかを明らかにし,それを表出させる。
  • 友達とのやりとりを通して,友達が今何に関心を持っているかを知り,友達との人間関係を深め,緊張を和らげる。
時 間 学級活動(45分)
準 備 記入用紙
進め方
  1. 『わたしのしたいことベスト20』の用紙を用意し,はじめに,次のように指示をする。
    「自分が,今やりたいことや心に浮かんでくるものを順に20あげて,紙に書きましょう。20書けない人は,いくつでも構いません。」


  2. (しばらく,書かせる)
     「終わったら,3〜5人のグループをつくります。つくったら,みんなで自分たちの20の願いをオープンにします。オープンしたくないことはしなくて構いません。なぜそのような願いを持っているのか,理由を聞いたり話したりすると面白いと思います。」


  3. ゲームが終わったあと,ここから学んだこと・気付いたことをメモする。
留意事項
  • 願い事が20書けない者は,書けるだけでよい。
  • 意図的に男女混合のグループになるように配慮する。
  • 自分の持っている様々な願望や欲求を正直に書くようにさせる。
  • 相手の夢をしっかり聞き,その上で,自分の素直な気持ちを出せるように雰囲気づくりに留意する。
子どもの反応
  • 自分の夢が小さいことに気付いた。
  • お金のかかるものばかりであることが分かった。
  • 全部夢がかなったらいいと思った。
  • 友達も同じことを考えていることが分かった。
  • 夢が実現できるように頑張ろうと思った。
  • 実現できそうにないものばかり多かった。
  • 友達の違う面が分かった。
  • 自分は,かっこいいものにあこがれていることが分かった。
  • たくさんしたいことがあると思っていたけど,20個も書けなかった。
  • もっと大きな夢を持とうと思った。
  • 男子と女子ではやっぱり夢が違うことが分かった。
《子供の記入例》
番号 私のしたいことベスト20 備考
ファミコンを思いっきりやる。  
好きな物を腹いっぱい食べる。  
寝る。  
テストでいい成績を取る。  
海外旅行に行く。  
有名人と友達になる。  
: :  

成 果
  • いざ書いてみると20書けない子どもの多いことが分かった。
  • 記入用紙に書き始めると真剣に取り組み,動作を伴わないエクササイズであったが,抵抗なく取り組めた。
  • 始めは,とまどっていたが,友達と活発に話し合えるようになった。
  • 相手の夢を素直に受け入れ,思いやりを持って接する姿がみられた。
  • 感想を細かに書く子どもが多かった。

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