ねらい |
- 自分の特徴を分かりやすく表現し,それを互いに確認することにより,緊密な人間関係をつくらせる。
- 友達の個性や特徴を肯定的に尊重させる。
- 友達の個性や特徴を知った時に起こる自己の感情を理解させる。
- 自分と異なる友達の個性や特徴を知ることにより,自己理解を深めさせる。
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時 間 |
学級活動(45分) |
準 備 |
作文用紙 |
進め方 |
- はじめに,次のような説明をする。
「友人の紹介でまったく知らない人とデートすることになりました。待ち合わせは○○駅前です。ところが,相手が手紙をよこして,『駅で見つけられるようにあなたの特徴を教えてほしい。また,今後つき合っていく上で性格など参考になることも教えてほしい。』と言ってきました。そこで相手に手紙を書くことになりました。枚数は,1枚です。うそやいいかげんなことは書かないで下さい。時間は,10分間です。」
- 10分後
「10分たちました。それでは,手紙の裏側にうすく自分の名前を書いておいて下さい。さあ,男女別に集めて下さい。」
- 原則として,男子の手紙は女子に,女子の手紙は男子に公開する。
「さあ,誰の手紙か当てて下さい。たくさんの人に当てられた人は,特徴を上手に書いた人ですね。」
- 以下,時間の許す限り,いろいろな子どもに読ませる。
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留意事項 |
- うそや面白半分にいいかげんなことは書かせないようにする。
- ふざけたりすることがないように最初によく指示しておく。
- 時間的に余裕があれば,最初に手紙を集めた段階で番号を打ち,それらを全部教室
の壁に掲示する。子どもは紙と鉛筆を持って誰の手紙か記入しながらまわる。終わっ
たら着席して,その番号が誰であるか発表して,どのくらい合っているかチェックし
ていく。誰が一番多く合っていたかを競わせるのもよい。
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子どもの反応 |
- 自分の性格や特徴を手紙に書くのが,難しかった。
- 自分のことを手紙なんかに書くことがなかったので,結構考えてしまった。
- いろいろな人の性格や特徴が分かって,とても楽しかった。
- 誰が書いたのかがすぐに分かった。
- 手紙から誰が書いたのかを当てて楽しかった。
- 自分のが読まれるのではないかとドキドキした。
- 自分の性格や特徴をさがすのが疲れた。
- みんな自分のことは,よく知っていると思った。
- 先生に自分の手紙を読まれて,すごく恥ずかしかった。
《子どもの記入例》
私の髪は,セミロングで,目が大きいです。身長は,150cm位です。性格は,おっちょこちょいでドジで,こわがりやです。
服は,青いトレーナーに白っぽいスカートをはいています。
* * *
僕は,野球の少年団に入っています。髪型はスポーツ刈りで,身長は低いです。普段はジーパンをはいています。性格は,さっぱりしています。好きな食べ物は,ラーメン・すし・ステーキです。勉強は,算数が得意です。
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成 果 |
- 子どもたちにとってこのゲームは大変新鮮であったらしく,感想を細かに書く子どもが多かった。
- 原則として,男子の手紙は女子に,女子の手紙は男子に公開したが,読んでいる途中から.誰の手紙か分かったのか,あちこちから歓声があがった。
- 大変面白かったらしく,もう一度やりたかったという意見が多かった。
- 温かい雰囲気の中でゲームが進み,友達のことを深く知ろうという気持ちが高まった。
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