ねらい |
子どもたちの中には,自分の考えを人に伝えることが苦手な児童が多い。思っていることを遠慮しないで言うためには,自分の考えをお互いに言わざるを得ない状況を設定し,仲間同士で葛藤しあう場面を体験することが最も有効であろう。また,そうした場面をグループに与えることは,人の言おうとしていることは何かを分かろうとしながら真剣に聞くことを必要とする。人の話を聞きながら,考える中で,友達の考えや存在を受容できるようにさせたい。 |
時 間 |
学級活動,縦割り班活動
(どちらもウォーミングアップゲームと抱き合わせて45分) |
準 備 |
問題文と記入用紙 |
進め方 |
- 5,6人グループをつくる。
- 記入用紙と文章を配り,それらを読んで状況と選択肢を知る。
今できたグループで、秋の県北の山にキャンプに出かけました。しかし,運悪く道に迷ってしまい、助けはいつくるかわかりません。助けを待つのに次の中から3つだけ持つことができるとしたら、君はどの3つを選ぶかな。
(@ライト A懐中電灯 Gつりざお Cナイフ Dおにぎり E望遠鏡 Fロープ G毛布 H時計 Sカメラ K薬 Kラジオ Lテント M紙と鉛筆 Nはんごう)
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- 一人一人が選んだ物に○をつけ,選んだ理由も書く。
- 各自の考えを発表し,グループで話し合いを行う。
- 各グループの代表が,グループでの話し合いの様子を報告する。
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留意事項 |
- 状況や選択肢に関して質問が出たら,自由なイメージの中で考えさせる。
- グループの結論は求めないで,自由な話し合いをさせる。
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子どもの反応 |
- 自分だったら何を使ってどうするかを考えるのが面白かった。
- グループの人たちの意見を聞いていると,自分の考えと違ったおもしろい考えが聞けておもしろかった。
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成 果 |
- 子ども達は,意外なはど真剣に取り組み,楽しそうな様子が目立った。
- 縦割り班で実施すると,低学年の児童の中に集中力を欠く児童も現れるが,高学年の児童が,思った以上に低学年の面倒をみてくれ,かかわり合う場面が増えたようにも見られた。
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