2 自分のよさを見つける  小学校中・高学年向け

この指とまれ


ねらい
  • 人間は,一人一人みな違うが,共通したものや類似点もたくさんあることに気付かせたい。
  • 他者との違いを,温かい心で受け止めさせ,相互理解を深めさせたい。
時 間 学級活動(45分)
準 備 フィードバック表
進め方
  1. はじめに,次のような説明をする。
     「このクラスになって何か月かたち,友達のこともいろいろなことが分かってきたでしょう。しかし,まだまだ知らない,気付いていないことがたくさんあります。そこで今日は,お互いに共通していること,似ているところを見つけてみましょう。」


  2. 教師は,いろいろなテーマを提供し,教師の指示で同じ者同士が集まる。テーマとしては次のようなものが考えられるが,クラスの状況に合わせて実践する。
  • 「生まれた月が同じ人」
  • 「好きな教科が同じ人」
  • 「好きなスポーツが同じ人」
  • 「好きな動物が同じ人」
  • 「好きな歌手が同じ人」
  • 「兄弟の数が同じ人」
  • 「くつの大きさが同じ人」
  • 「きのう見たテレビ番組が同じ人」
  • 「趣味が同じ人」
  • 「同じ色の服を着ている人」など
  • 「先生が1日休むことになり,その代わりを次の6人の中から選べることになりました。あなたなら誰を選びますか」
ア ドラえもん イ ビートたけし ウ サザエさん
エ 宮沢 りえ オ イチロー カ 貴乃花
留意事項
  • テーマは,簡単で分かりやすいものをたくさん用意しておく。
  • 男女別になってしまうものは,できるだけ避けるようにする。
  • 内容が単調にならないように,初めは目で見てすぐに分かるものや考えなくてもすぐグループづくりができるものからスタートして,だんだんと目に見えないもの、考えて判断するものへとグレードアップしていく。
  • 最後にフィードバック表に書かせる。
子どもの反応
  • いろいろな友達と組になれて楽しかった。
  • 一人だけ仲間はずれになったらどうしようと心配だった。
  • 同じ誕生日の人がいて,びっくりした。
  • 自分と同じ趣味の人がいて楽しかった。
  • いつもは,あまり話さない人と話ができてよかった。
  • 親しい友達でも知らないことが多かった。
  • 男女関係なく,わいわいがやがやして,楽しかった。
  • わくわくして,おもしろかった。
  • 友達がふえた。
  • 趣味の同じ人がわかって,とてもおもしろかった。
  • 今まで手もつなげなかった友達といつの間にか手をつないでいた。
  • もっとむずかしいものをやってほしかった。
  • 自分と同じ人がけっこういて,楽しかった。
成 果
  • 学期始め等に行うときわめて有効である。
  • テーマは,簡単で分かりやすいものにしたので,終始活気のあるゲ一々が展開された。
  • 端数が出た時は,その子どもが孤立感を感じないように,声掛けをするなど配慮した。
  • このゲームは子どもに大変好評で,もっとやりたかったという意見が多かった。
  • 担任も知らなかった子どもの趣味や家庭での様子も出され,自分のよさを知るよい機会になった。



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