1 よりよい出会いを作る   小学校全学年向け

サインを集めよう


ねらい  新しい学級が編成されたり、縦割り班を編成したりすると、なかなか新しいクラスや班に溶け込めない児童もおり、意外に人間関係が育っていくのに時間がかかるものである。
 そこで、新学級や縦割り班全員との関わりを求めて積極的に働きかけることや、かかわりを求められたときは好意的に受け入れることをこのエクササイズで自然に学ばせたい。
時 間 学級活動(45分) 学級編成替えのあった一週間以内(早いほどよい。)
縦割り班活動の初回の対面式の時(ウォーミングアップゲームと抱き合わせて45分)
準 備 全員のサインができる記入用紙
進め方  最初に、「新しいクラス(班)の人たちみんなと仲良くなりましょう。どこよりも仲の良いクラス(班)になりましょう」と、活動の目的を話す。
 サインを記入できるカードを配って、「これから、新しいクラス(班)になった人全員からサイン集めをします。全員からサインをもらえるように進んで他の人のところに行きましょう。サインをもらったら、必ず相手にもサインをしてくださいね。サインが終わったら、心をこめて握手しながら、必ず何か一言ずつお互いに言葉を交わしましょう」と呼びかける。
留意事項
  • サインの後の言葉かけと握手を大切にするようにさせる。
  • 簡単なウォーミングアップのゲームや活動を事前に行っておくとより楽しい雰囲気を演出しやすい。
*ウォーミングアップの活動例、時間、呼びかけ方     
  • <歩行者天国>(1分)
    声を出さずに胸を張って自由に歩き回りながら、どんな子達と一緒のグループになったのか確かめましょう。
  • <○人組み>(5分)
    笛を吹いた数と同じ人数で集まり手をつないで座ってください。
子供の反応
  • 「楽しかった」「サインが全部集められてよかった」とか「今まで知らなかった人と握手をしただけでも友達になれたような気がした」等の声が聞かれた。
  • 友達との交流が苦手な子も、他の子が声をかけてくれるのでうれしそうだった。
成 果
  • サインを集めながら、児童一人一人が明るく交流し、握手しあい、自然な触れ合いができているようであった。
  • 縦割り班で行うと、異学年の交流が本当に少ないことが良くわかる。交流の後の昼休みに、同じ班で知り合った低学年と高学年が一緒に遊んでいる姿が見られた。


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