(3)  高等学校における授業研究
   一年目の授業研究は,高等学校数学U「微分法」を扱い,授業を展開した。
 本授業では,研究主題に迫るために,生徒が自ら思考する時間や友達と相談できる時間を確保すること,コンピュータを活用し,数学のもつ面白さや美しさを味わえる場面を設定することを手だてとして考えた。
 その結果,生徒は数学的な見方や考え方に触れ,特に数学の美しさやすばらしさを感得するのにコンピュータの活用が有効であった。このことは,生徒が学ぶ楽しさや充実感を味わうことに通じるものと考えた。なお,学力の差が大きい学級においては生徒個々が味わう楽しさや充実感にも違いが出てくる。個々の学習進度と教師側から与える学習時間との兼ね合いが難しいことを痛感した。そこで,学習形態や学習課題の工夫を今後の課題とし,さらに追究していく必要があると考える。
  資料1 授業の展開(学習指導案より)
   なお,二年目となる本年度の高等学校における授業研究については,次のとおりである。


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