研究を終えて


 新しい学習指導要領には,21世紀を展望し,「各学校において,児童生徒に生きる力をはぐくむことを目指し,創意工夫を生かし特色ある教育活動を展開する中で,自ら学び自ら考える力の育成を図るとともに基礎的・基本的な内容の確実な定着を図り,個性を生かす教育の充実に努めなければならない。」と示されています。
 この趣旨を踏まえて,今回の研究では,学習者である児童生徒の立場に立って,児童生徒に自ら学び自ら考える力を育成する学習指導の在り方を目指して研究を進めてきました。
 教科教育課においては,昨年度と本年度は社会・地理歴史・公民,理科,音楽,家庭及び技術・家庭,体育・保健体育,外国語(英語)の各分科会で「自ら学び,自ら考える力を育てる学習指導」について,実態調査や授業研究を通して実践的な研究を進めました。その結果,児童生徒が主体的に判断し,よりよく問題を解決する力などの「生きる力」を身に付ける学習指導の方法について一応の成果を示すことができました。
 また,本年度からは,研究報告書は印刷物ではなく,PDF形式ファイルにディジタル化しCD-ROMに納めるようにしました。本研修センターのWebページ上でも公開されますので,研究の成果が一層幅広く活用されることを期待します。
 今回の成果をもとに,今後さらによりよい学びを創造するための学習指導の充実を図り,一人一人の個性を生かし,能力を十分に伸ばす教育の推進に取り組んでいきたいと考えています。


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