第1 高等学校
 
 「総合的な学習の時間 」に関するアンケート集計結果
  (平成12年5月9日 教育庁高校教育課調べ)
(対象:県内の県立高等学校 111校)
  1 「総合的な学習の時間 」の実施時期について )
    表、グラフ
  2 「総合的な学習の時間 」に係る検討委員会について
    表、グラフ
  3 校内研修について
    表、グラフ
  4 課題研究での代替について
    表、グラフ
  5 職員の理解の程度
    表、グラフ
  6 実施に向けて準備していること
  • 検討委員会の設置
  • 資料の収集
  • 実践校,先進校の調査と視察
  • 近隣中学校との連携(「総合的な学習の時間 」の内容の調査)
  • 年間計画の作成
  • 全職員の共通理解を得るための資料作成
  • 生徒の興味関心事項の調査方法の検討
  • 週時程の調整
  • 試行
    2学年テーマ「沖縄」,現地での体験学習を取り入れる
    「課題研究」をベースに
    1年2,2年2,3年1単位
    課題研究3単位で代替。情報2単位も情報技術基礎で代替。
    修学旅行のための資料収集,発表会を予定  等
  7 実施する上での課題と考えられる点
  • 全職員の共通理解,協働体制の確立
  • 施設,設備,活動場所の確保(不足している)
  • 評価の在り方
  • 予算,経費
  • 地域,保護者との協力体制づくり
  • 年間計画の作成,時間割の編成
  • 教科の授業時数の確保
  • 課題設定の在り方  等
 実践校におけるアンケート集計結果
  (平成11年8月7日〜21日実施)
  総合的な学習の時間の取り組みについて(高等学校)NO1−アンケート結果−
   貴校における「総合的な学習の時間」の取り組みについて、次の(1)〜(12)の各項目で当てはまる記号に、○をつけてください。なお、該当する記号の( )については、数値を記入してください。
    表、図
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   「総合的な学習の時間」の「評価」について,お聞きします。次の中から1つを選んで,あてはまるものの記号に○をつけてください。
     教育過程について
    表、図
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     学習内容について
    表、図
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   「総合的な学習の時間」実施に向け、貴校の課題となっていることはなんですか。
   
  生徒が課題を見つけることができるような体験、間接体験、そして資料をどう提供するか。
@ 予算の確保
A 施設・設備の充実
B 地域の人材活用
  予算処置への配慮
  課題研究で単位を代替し、「総合的な学習の時間」を1単位で行うかを検討中。
  生徒の実態に適した内容を設定すること。
  「課題研究」で代替する予定であるので、「総合的な学習の時間」のねらいのひとつである「国際理解」「福祉」「健康」等、横断的・総合的な課題をどう取り上げていくか。
  現在実施している「課題研究」で代替するか、あるいは全職員で「総合的な学習の時間」を実施するか検討中である。
@ 「総合的な学習の時間」についての理解を全職員から引き出すこと。
A 工業、商業系学科では、「課題研究」の代替の方向に持っていかないこと。
  週5日制、「情報」の新設等の環境の下で、進学に向けての授業時数を確保しつつ、「総合的な学習の時間」の時間をいかに生み出すか。
@ 施設設備に関すること
A 予算に関すること
B 校内外の組織との連携・協力に関すること
C 評価の方法の研究に関すること
  講座の内容、担当者、教室割り振り、生徒の割り振り、予算などあらゆることが、まだ検討課題である。
  校内の指導体制づくり(人材、施設、資料など)
  評価について
   
  総合的な学習の時間の取り組みについて(高等学校)NO2−アンケート結果−
  特色ある学校づくりにおける重点事項について,重点事項として掲げておられることを挙げて下さい。
   
@ 高齢社会に対応できる人材の育成
A 情報社会に対応できる人材の育成
B 朝の読書を通して心豊かな人間の育成
  地域の特色に根ざしたテーマの実施
@ 資格取得の推進と進路指導の拡充
A 国際理解教育の推進と地域リーダーの育成
B ボランティア活動と環境教育の重視
C 学校と地域のパートナーシップ
  「新しい時代を拓く学校支援事業」(県教委)、「キャリア体験等進路指導改善事業」(文部省)の2事業に関連した「インターンシップ」を「総合的な学習の時間」(課題研究も含む)に取り入れる等「開かれた学校づくり」を重点事項とする。
  生徒の実態に適する内容を展開し、実施していく。また、地域との連携を図り、可能な範囲で地域の人材を取り入れていく。
@ 将来社会人として役立つ資格の獲得の奨励
A 転科制度の実施
B 海外研修
@ 設置学科に応じた進路指導の展開
A 学校の有する機能を生かしての地域との交流
B ボランティア学習の強化充実
  大学進学に関して、生徒・保護者の高い目標・志望を尊重し、支援する。同時に、受験のためだけの高校生活とならないよう、幅広く、活き活きとした行動や学習ができるように配慮する。
@ 地域の特色を生かし、広く社会に受け入れられる開かれた学校づくり
A 「総合的な学習の時間」を導入した魅力ある学校づくり
  大学進学指導と部活動・学校行事を通しての人格形成
@ 広く地域社会に本校を知ってもらうために、学校の開放、開放講座の実施、講師としての職員を派遣、外部からの講師の受け入れ。
A 専門学科設置のために充実している施設設備の活用による授業展開。
食品加工、ガーデニング、フラワーアレンジメント、園芸、情報処理、生物工学等。
   
  課題追究活動において、生徒はどのような課題を設定していますか。(課題作りまでの流れ)
   
@ オリエンテーション「総合的な学習の時間 」のねらい
A ビデオ視聴,老人ホーム訪問,高齢者疑似体験,手話等
B オリエンテーション(テーマ決定のアドバイス)
C テーマについてのアンケート調査を実施し,志向別に班編制する。
@ 「総合的な学習の時間 」検討委員会において,予め50の課題を用意した
A 小規模校ゆえ,教職員数の制約から多くの課題には対応しきれないため,対応可能な数に絞った課題を生徒達に投げ掛け,生徒達は自分の興味・関心を持つ課題をその中から選んだ。
  現在の課題研究の場合(3学年で実施)
2学年で説明会→各々課題を提出→課題設定理由・方法について教師と相談→確定
  14年度に向けて、本年度より検討を進めている。
  工業各科で異なるが、概ね、教師側が決めた大枠の中で、生徒が選択し、細かいテーマを教師と生徒が話し合って決めている。細かいテーマについては、過去の例や他校の例等を参考資料として配布している。
  「総合的な学習の時間」をまだ実施していない。
  学習具グループ設定との関連で以下に記入
学校統一テーマ「ふれあい」に関連する学習内容の教員による提案(全員)
→それを最大20のグループに集約
→生徒の希望調査
→16の学習グループを設定
→各グループに担当者を配置(生徒10人に1人)
→各グループごとに課題を設定(グループとしての課題設定とグループ内の生徒一人一人の課題設定との2通りがある)
@ 2年次に課題追求のための基本を学習する。(具体例を含めて) 各自の興味関心を引き出す。
A 3年次に素朴な疑問から問題解決学習に入り、仮説の設定、調査実験の計画設定・実行、データの解析、結果の考察、まとめの順に学習が進む。
B 課題設定にあたってはできるだけ生徒の意思を尊重して決め、決まらない者についてはいくつかの課題を提示して選択させる。
   
  貴校における「総合的な学習の時間」の単元の設定について,1つの事例をもとに「単元名」,「単元の目標」,「主な活動内容(項目)」について御紹介下さい。
   
単元名 生産活動体験(生徒の興味・関心に応じた課題)
目標 地域の伝統文化を学ぶ
内容 地域の人材を講師に,鷲子彫りの基本から製作までを学ぶ
@ 音楽系:福祉関係や幼児教育系の進学に対応するための楽器等の学習
A 体育系:生涯学習に通じる自分にあったスポーツ等の学習
B 情報系:情報処理に関する内容から選択し学習する。
C 就職系:将来の職病に関し、体験学習を通し理解を深める学習
D 進学系:4大、短大等の進学に関する学習
  「課題研究」で代替であるので、考慮していない。
単元名 本校ではこれから検討、準備に入る段階だが、課題の中心は、進路学習と情報(活用能力の充実)などになると予想される。
目標 店舗施設等の研究
内容 店舗施設等の研究
@各自(生徒)が研究対象とする店舗のイメージ・種類を決定
A資料の収集
B配置計画、平面計画、インテリア計画を調べる
C実際に店舗を訪問し、経営者の話を聞く
D独自のアイデアで店舗を設計する
E相互に発表し合う
単元名 地域の自然環境を知る
目標 「昔飯沼の大湿原だった所を水路を作り開拓した地域であることを知り、そこに生息する様々な生物から現在の地域の自然環境を知って将来を考える。
内容 地形を知る。地図をもとに現地を歩いて先達の作った水路や水門を観察する。
生態を知る。生息している動物を知る。生息している植物を知る。
茨城県の絶滅危惧種との比較から環境保全の方法を模索する。
   
  貴校の「総合的な学習の時間」における評価について,その観点を挙げて下さい。
   
@ 課題に対する興味・関心の度合い
A 創意工夫
B 資料の分析,活用,まとめ,及び発表
  実施に向けて、現在検討中。
生徒のまとめや発表、学習態度や意欲等をもとに評価する方針。
  「課題研究」としての評価は次のことを考えている。
@ 出席状況と取り組み意欲
A 協調性と責任感
B 作文の完成度(制作)
C 学習到達度
D 調査研究等の整理およびレポート内容
E 発表会における内容、説明方法等
  教育アセスメントの考え方を取入れた評価法を工夫したい
  学習過程と学習成果を評価のポイントとして、生徒の自己評価と先生による評価を合わせて考える。
   
  生徒の自己評価については,どのように進められていますか。
   
  各自の課題に対する感想文を書かせる
  実施に向け、現在検討中。
生徒自身が学習活動の内容をまとめ、発表することなどにより進めてゆく方針。
  「課題研究」と考えた場合
一時期、自己評価を取り入れたこともあったが、現在では実施していない。理由は、「教師側の評価とのギャップが大きい」「バランスが悪い」「生徒の評価の基準が個々バラバラである」などであった。
  自ら学ぶ努力、工夫がどれだけ実行できたかの観点を中心に評価させれば良いと思う。そして、自己評価の短所を補うために、生徒の相互評価を組み合わせる方法も考えられる。
  評価のポイントと自己評価シートの作成を進めている。
   
  これまでの取り組みからどのような改善点が挙げられますか。
   
  今年度5月からの実施で,まだ検討するまでには至っていない。
  現在までの検討を通して、本校の生徒の実態に適する活動内容が展開できるよう、他校の実践資料の収集と検討が進行している。
@ テーマ設定方法
生徒は単に興味本位でテーマを決める傾向が強いので、「課題研究」の趣旨をどのようにして理解させ、「テーマの設定」まで進ませるかが問題である。
A 評価の方法
内容や学習方法がテーマによって異なるので、共通のカテゴリーを考えなければならない。
  やらねばならないからやるといった取り組みからは、生徒のためになる「総合的な学習の時間」は生まれない。教員が全員納得して取り組むようにしたい。そのために「総合的な学習の時間」の創設の趣旨、背景、意義を徹底して理解、納得してもらう所からスタートさせたい。
@ 資料室、ミーティング室等の共同利用施設の開設が必要
A インターネット利用施設の拡張が必要
B 予算について全校的な合意を早い時期に形成することが必要
C 支援団体の開発が必要
D 評価についての研究の深化が必要
  教師がある程度お膳立てをしたあと、生徒が主体的に活動できる場を設定すれば効果も上がり、やる気も出る。
@ 3年次の展開で個別研究にするか、コース別グループ別研究にするか、指導者の負担を考慮して検討する。
A 「課題研究」との代替をした場合の諸問題をどのように解決するか。
B 地域社会の人材活用の仕方に工夫が必要。
C 学習の内容と進め方について、生徒の学力に合わせるにはどうすべきか。

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