(5)  特別活動(小学校6年)での実践
   インターネットを活用して,児童相互に信頼感を高める学級活動
学習計画
@  題材  「自分の学校と土浦を世界に紹介しよう」
A  題材について
   ホームページの作成にあたっては,9月から児童が自分で興味を持って集めた各データや資料を使ってまとめる。個別にまとめていく資料をお互いに公開,交換しながらまとめていくことで,全体として高めあう活動に役立てたいと考える。
B  児童の実態(男子14名 女子16名  計30名)
   最高学年としての自覚を持ち,いろいろな場面で力を発揮している。明るく穏やかな児童が多く,普段の生活でも友達と協力しようという雰囲気が見受けられる。グループ学習や係等の活動でも,比較的スムーズな話し合いと協力した活動ができる。
 しかし,アンケート結果から,級友関係,学級での存在感に関して不安をもっている児童がいることがわかる。
C  学習形態
  自分の考えを出すとともに,友達のよい考えを取り入れながら,自分達のめあてにそったホームページを作成できるように,グループ学習を取り入れた。
 
結果と考察
@  結果
  意識調査(平成9年9月18日,平成9年10月31日実施)から
  授業を実施した後の方が,集団で何かをする喜びを感じ   ている。
  級友との関係では,支持的な学級の雰囲気づくりができてきたと考える。
  学級への関心では,児童は,自己存在感が感じられるようになり,学級の一員としての認識を深めたと考える。
  学習への意欲では,児童が自己の生き方を冷静に見つめ,新たな目標に向かって進もうという意欲が喚起され,自分で学習課題を定められるようになった。
友達の失敗を冷やかさない学校の勉強が楽しい
A  考察と課題―4種類のサポートの視点から―
  【道具的・情報的サポートの観点から】
  児童には,9月から学習内容を予告しておいたので,興味を持って集めた各種データや資料を有効に活用することができた。励ましカードの活用については,友達のよさや伸びを認め,積極的にプラス面を書き込んでいる児童が多く見られた。また,思うようにホームページ作成がいかなかった場合でも,友達の励ましカードのおかげで次の活動への場へ生かすことができた。
  授業の中で,友達の作品を比較検討する機会が多くとれた。友達のよいところを自分のものに修正してまとめる児童が見られた。
  【情緒的・評価的サポートの観点から】
  ホームページの作成作業中に,友達の中に入って一緒にふれあったり,お互いに何でも話し合える雰囲気づくりをすることができた。児童は,自分達の作品を友達に見てもらうことにより,自分の学習作業に自信を持つことができた。
  個別にまとめていくものをお互いに公開しながらまとめていくことで,児童がお互いに信頼感を高め合う活動に役立てることができた。
 
本時の学習
@  目標
   一人一人が自分の考えを出し合い,友達のよい考えを取り入れながら,自分達のめあてにそったホームページを作成することができる。
   ホームページ作成を通して,友達の長所を見つけ,その存在を見つけることができる。
A  準備・資料
   コンピュータ,各種データ,資料,励ましカード,がんばりシール
B  展開
  展開
   
  資料
励ましカード
励ましカード
授業後の感想@
授業後の感想@
情報交換の様子
情報交換の様子
励ましカードにがんばりシールを貼る
励ましカードにがんばりシールを貼る
再編集の作業
再編集の作業
授業後の感想A
授業後の感想A


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