5.研究の成果

 創造性に関する実態調査の結果と研究協力員の所属校での授業研究の成果は,以下の通りである。
(1)  創造性に関する実態調査の結果
 教師の多くは,生徒自身の自己実現と社会の変化に対応できる能力を養うには,創造性を育成することが必要であると考えている。
 創造的能力を育てるためには,学習活動の結果のみならず,学習の過程も大切にし,生徒一人一人を学習場面で生かせるような指導の工夫が必要であると考えている。
 学習効果を上げるには,基礎的・基本的な学習内容をベースに,興味・関心を引き出せるような発展的学習を工夫することが必要であると考えている。
(2)  授業研究の成果
 農業では,身近な素材を生かした教材を用いることにより,生徒の豊かな発想を引き出すことができ学習意欲が高まった。
 工業では,グループによる作品製作の学習活動により,自発的・計画的に授業の展開が図られ,その実践を通して自律的な学習態度が育った。
 商業では,効率よくコンピュータを活用することによって,学習でのつまづきが解消され,簿記学習への興味・関心が高まった。

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