1 友達のことをたくさん知る   中学生向け

大木を寝かせよう


ねらい
  • 「相手にまかせる」「まかされる」という心身の状態を体験させることにより,自 分自身の体で「信頼する」とはどういうことかを感じ取らせる。
  • ペアになった相手との信頼について考えさせ,学級の子ども同士の信頼関係を高め る契横としたい。
時 間 学級活動(50分)
準 備 フィードバック表


進め方及び留意事項

進め方 留意事項
  1. 二人ずつのペアになる。

  2. 一人は体を固くして立ち、体をまっすぐ後ろに倒す。

  3. もう一人は,倒れてくる人をしっかりと支える。

  4. 合図で倒れる人と支える人が交替して行う。

  • 授業の前に,道徳などで友達との信頼や友情について取り上げ,信頼感を高めておくと 効果的である。
  • 倒れる人は脱力し,支えられているという感じを十分に感じさせるようにする。
  • 支える人は,倒れてくる人を確実に支えるように注意させる。
  • 不安で後倒できない人には,浅い角度で肩のあたりで支えるように指示する。
  • 危険なのでふざけてやらないように注意すると同時に,場所等安全面での配慮を怠らないようにする。


子どもの反応
  • もし頭を打ったら痛いからとても緊張しながらやった。
  • こわくて難しかった。
  • こわくてうしろに倒れられなかった。
  • 意外とおもしろかった。
  • 案外楽しかったけれども最後まで寝かせられなかった。
  • まっすぐうしろに倒れないで歩いてしまった。少々こわかった。やってとてもおもしろかったけど,迷惑をかけてしまった。
  • 少人数の人としか触れ合えなかったけれど,今後はもっと多くの人と触れ合ってみたい。
  • 人は外見だけじゃ重さが分からないということを知った。実際に人を支えてみて,かなり重かった。
  • 相手の人はちゃんと支えてくれているのに.悪い方に考えがいってしまい,「頭打ったらどうしようか」と考えてしまい,すごくこわかった。
  • 人と人は支え合っていくのだけれども,それは大変なことだということが分かった。
成 果
  • このエクササイズを契機に,子ども同士の信頼関係が探まった。
  • 自然なかたちでの身体の触れ合いを通して,子ども同士の受容的で温かい雰囲気をつくるのに効果的である。

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