はじめに


 今日の社会は高度情報通信社会といわれ,コンピュータ,情報通信網,衛星 通信等の情報メディアの発達がめざましく,映像,音声,通信機能を兼ね備え たマルチメディア機器を中核とした情報ネットワークが構築されつつあります。 そして,これらは,今後ますます進展するものと思われます。

 ところで,昨年7月に出されました第15期中央教育審議会第一次答申の第3 部第3章「情報化と教育」において,「溢れる情報の中で,子供たちが誤った 情報や不要な情報に惑わされることなく,真に必要な情報を取捨選択し,自ら の情報を発信し得る能力を身に付けることは,子供たちにとってこれからます ます重要なこととなっていく」と述べられております。

 この研究は,児童生徒が,必要な情報を自分で探したり,調べたり,表現し たりする等授業で効果的に活用できるマルチメディア教材を開発し,それを授 業に活用することで,教育方法の改善・充実に資するという目的で,平成7年 度から2か年にわたり,進めてまいりました。

 本報告書は,これまでに開発した小学校,中学校及び高等学校のマルチメデ ィア教材と,それを活用した授業実践の成果をまとめたものです。本研究の成 果を,各学校において活用することにより,児童生徒の情報活用能力を高める 上で役立てていただけれぱ幸いです。

 最後に,本研究を進めるに当たり,御協力いただきました関係学校及び研究 協力員の先生方に厚く御礼申し上げます。

平成9年3月
茨城県教育研修センター所長
増田 一也


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