資料1「NetMeetingの使い方」 | |||||
1 | インターネットへの接続 | ||||
NetMeetingで通話するには,コンピュータをインターネットに接続しなければならない。接続方法としては,モデム,ターミナルアダプタなどを通して,プロバイダに直接接続する必要がある。学校のパソコン室では,ほとんどがLANを構成しているので注意したい。LAN内にありNAT機能やIPマスカレードなどでインターネットを利用しているコンピュータを使った場合,NetMeetingは外部と接続することができない。その場合は,先生機だけ直接プロバイダに接続できるように設定を変更するなど工夫が必要である。 | |||||
2 | ビデオカメラ等の接続 | ||||
NetMeetingでテレビ会議を行うには,コンピュータにビデオカメラを接続しなければならない。 接続の方法は大きく分けて2通りある。1つは,コンピュータに用意されているインタフェースに直接ビデオカメラを接続する方法である。パラレル接続(プリンタポートを利用),シリアル接続(RS232Cを利用),USB接続などのビデオカメラが市販されている。CCDカメラと呼ばれるもので,小型で場所をとらず取り回しは楽だが,解像度が低いことなどから,テレビ会議以外の用途ではあまり活用できないことが欠点である。 もう1つは,ビデオカメラとビデオキャプチャーボードを使う方法である。もし学校にビデオカメラがあるなら,ビデオキャプチャーボードだけ購入すればよい。最近では,安価で高性能なものが市販されている。もともと動画や静止画の取り込み用の機器なので,テレビ会議だけでなく,ホームページの素材づくりや教材作成にも利用できる。動画や静止画の取り込み用ソフトウェア,画像処理用ソフトウェアなどが附属してくるので便利である。 |
3 | NetMeetingの設定 | |||
NetMeetingを起動するのがはじめてならば,最初に設定用のウィザードが表示される。そこで,NetMeeting ver3 について,基本的な設定方法を解説する。 NetMeetingを起動する前に,コンピュータにビデオカメラとマイクを接続し,使えることを確認しておく。確認できたら,いよ いよ,NetMeetingを起動する。 スタートボタンから起動する場合,[スタート]メニューの [プログラム] を選択する。表示されたメニューの[Internet Explorer] を選択し,[NetMeeting]をクリックする。Windows95/98ともに,この方法で起動できる。 ただし,Windows98 の場合,この方法では[NetMeeting]が起動できないものがある。そのときは,図のように,[アクセサリ] を選択し,続けて[インターネットツール]を選択する。メニューに,[NetMeeting]があるので,クリックして起動する。 NetMeetingが起動すると,はじめて起動するときだけ,下図のような設定用のウィザードが表示される。[次へ]ボタンをクリックする。 | |||||
ユーザー情報の入力では,[性],[名],[電子メールアドレス]を入力し,[次へ]ボタンをクリックする。[場所],[コメント]の欄は空欄のままでも良い。 | |||||
次はディレクトリサーバの設定である。ディレクトリサーバは,アクセスしたユーザを表示し,通話相手を選択できるようサービスを行う。学校間でテレビ会議をするときは,ディレクトリサーバを使う必要はないので,クリックしてチェックをはずし,[次へ]をクリックする。 | |||||
インターネットへの接続方法を選択する。ISDNを選択する場合は,下図のようにし,[次へ] をクリックする。 | |||||
NetMeetingのショートカット等を作成したいときは,チェックする。作成したくないときは,クリックしてチェックをはずす。[次へ]をクリックする。 | |||||
ここからは,スピーカとマイクの音量の調節となる。[次へ]をクリックする。 | |||||
はじめは,スピーカの音量の調節である。[テスト]ボタンをクリックすると,サンプルが再生され音がでるので,音量調節用のスライドバーを左右に動かして,適当な音量に調節する。調節がすんだら[次へ]をクリックする。 | |||||
次にマイクの感度を調節する。マイクを通常使う位置に置き,表示されているテキストを音読する。マイクが正常に働いていると,下図のように音のレベルが帯状に表示される。[次へ]をクリックする。 | |||||
以上で,スピーカとマイクの調整はすんだが,再度調節は可能である。その方法が表示されているので,確認し,[完了]をクリックする。 | |||||
以上で設定は終了である。NetMeetingが起動する。 次回からは,NetMeetingが直接起動するようになる。設定は,[ツール]メニューの中の[オプション]で変更することができる。 NetMeetingが起動したら,[通話する]ボタンをクリックする。[通話する]ダイアログボックスが表示されるので,[通話先]に相手のIPアドレスを入力する。[通話]ボタンをクリックする。相手が応答すれば,テレビ会議が開始される。[通話の終了]ボタンをクリックすると,終了する。 |
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4 | テレビ会議の進め方 | ||||
A校とB校でテレビ会議を行うと仮定する。その場合,どちらの学校から接続するのかを決めておく必要がある。A校がB校に接続するとする。B校は,IPアドレスを調べ,それをA校に知らせる。A校は,B校のIPアドレスを宛先として接続する。これで,A校とB校でテレビ会議ができるようになる。 ところで,IPアドレスは,ネットいばらきなどのプロバイダを利用している場合,固有のものではない。インターネットに接続するときだけプロバイダがIPアドレスを割り振ってくれるのである。そこで,テレビ会議を行うためにインターネットに接続し,その時点のIPアドレスを調べ,相手校に知らせる必要がある。 A校からB校に接続するときの流れを手順を追って解説する。 | |||||
(1) | インターネットに接続しNetMeetingを起動(A校,B校) | ||||
(2) | IPアドレスを調べる(B校) | ||||
「winipcfg.exe」が起動し,現在のIPアドレスが表示される。 | |||||
(4) | IPアドレスを相手に連絡(B校→A校) | ||||
A校にIPアドレスを連絡する。(携帯電話があると便利である。) | |||||
(5) | NetMeetingで接続する(A校) | ||||
NetMeetingの[通話する]ボタン(P72参照)をクリックする。[通話する]ダイアログボックスが開くので,通話先にB校から連絡のあったIPアドレスを入力する。[通話]ボタンをクリックする。 | |||||
(6) | 応答する(B校) | ||||
B校では,[受信通話]ダイアログボックスが開き,A校(図では「きたやま中学校」)からの送信を知らせてくれる。[応答する]ボタンをクリックすると,通話が開始される。 | |||||
(7) | 通話する(A校,B校) | ||||
テレビ会議を開始する。NetMeetingのビデオ表示は小さいので,全員で見られるよう工夫が必要である。例えば,次のような方法が考えられる。 ・画面転送装置で生徒用ディスプレイに表示する。 ・液晶プロジェクタで大型スクリーンに表示する。 ・液晶ディスプレイに表示したものをビデオカメラで拡大しテレビに表示する。 |