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研究の趣旨 |
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学校教育におけるインターネットの教育利用に関する研究を行い、教育方法の改善・充実に資する。 |
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研究主題 |
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インターネットの教育利用に関する研究 |
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主題設定の理由 |
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研究主題を設定するにあたり、統一研究主題とのかかわり、情報化に対応した教育に関する国の施策や茨城県の現状等を考慮した。その結果、インターネットの効果的な活用方法や利用の留意店頭について、実践的な研究を早急に進める必要があると考え、本主題を設定した。 |
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1 |
統一研究主題「生きる力を育む学校教育」について |
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高度情報通信社会に向けて、情報化の進展は著しく、社会の様々なシステムが変更され、私たちの生活様式も変わりつつある。こうした情報化の進展には、学校も適切に対応していかねばならない。特に、21世紀の社会を築いていく子どもたちに、高度情報通信社会のなかで主体的に行くぬいていく力を身につけさせることは、これからの学校教育に科せられた重要な課題である。
以上のことから、情報化に対応した教育の在り方について研究を推進すれば、統一研究主題「生きる力を育む学校教育」に向けて、情報教育の立場から迫ることができると考えた。 |
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2 |
情報通信ネットワークの活用 |
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平成8年7月に出された第15期中央教育審議会第一次答申(以下「中教審答申」という。)では,子どもたちの教育の改善・充実のために,情報機器や情報通信ネットワーク環境を整え積極的に活用することに加えて,学校の施設・設備全体の高機能化・高度化を図り,学校自体を高度情報通信社会に対応する「新しい学校」にしていく必要性があると提言している。そして,「高度情報通信社会は、コンピュータを単体で活用するのではなく、それらが情報通信ネットワークによって一体となって機能するところに、その本質がある」と指摘し,情報通信ネットワークを活用した教育について,今後の動向を見据えつつ,さらに積極的に研究開発に取り組んでいく必要があるとしている。
以上のことから,情報化に対応した教育の在り方についての研究では,特に,情報通信ネットワークの活用が中心になると考えた。 |
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3 |
茨城県におけるインターネットの教育利用の推進 |
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茨城県教育委員会では,平成9年度より,インターネットの環境を整え,学校教育での利用を支援するなどの目的で茨城県教育文化情報ネットワークの整備事業をスタートさせた。この事業の主な内容は,平成9・10年度の2年間で全県立学校にインターネットの接続環境を整備すること,県教育委員会専用のサーバを整備し,各学校のホームページを充実させるためのメモリスペースやメールボックスを無償レンタルすること,教育情報データベースを整備すること,教員研修を実施することなどである。
文部省においても,平成9年末に,「21世紀を担う子どもたちに,情報の活用能力や国際性を養うため,すべての学校をインターネットに接続し,その積極的活用を推進する。」ことを趣旨として学校をインターネットに接続する計画を発表した。それによると,平成10年度から平成13年度までの4年間ですべての中学校,高等学校,特殊教育諸学校を,同じく平成15年度までの6年間ですべての小学校をインターネットに結ぶこととして,そのために必要となる通信料,インターネット利用料等を地方交付税で措置することとしている。
さらに平成11年1月,文部省は,小学校における接続計画を2年前倒しして,「平成13年度までに,すべての学校をインターネットに接続できるようにする。」と発表した。すべての学校がインターネットに接続されるのも間近なことである。
以上のことから,インターネットの効果的な活用法,利用の際の留意点等についての実践的な研究を早急に進める必要があると考えた。 |
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W |
研究の内容と方法 |
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1 |
研究の内容 |
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平成9年度情報教育に関する研究「教育におけるインターネット利用の有効性」(研究報告書第31号,平成9年度「天」第6号)では,全国のインターネット先進校 500校について実態調査を行い,学校教育におけるインターネットの利用状況,課題とその対策及び将来の展望について,分析・考察を行った。
その結果,「インターネットを授業に導入することで,生徒の興味,関心,意欲が高まり,自主的,自発的,主体的な学習が展開できる。」「インターネットを通して,他校の子どもたちと交流することで,子どもたちが積極的に表現するようになる。」ことなどがわかった。また,「学習の深まりに工夫を要する。」「学習が広がりすぎて課題からそれてしまうことがある。」「疑似体験に終わらせないよう工夫する必要がある。」「情報モラルに関する指導の必要性を感じる。」などの課題があることもわかった。
このことから,本研究で究明すべき課題を次の二点とする。
○インターネットを利用した効果的な学習指導の在り方を究明する。
○情報モラルを育む指導の在り方を究明する。 |
この課題を解決するために,以下の内容に取り組むことにする。 |
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(1) |
活用方法の研究 |
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インターネットというとすぐにホームページが思い浮かぶが,他にも様々なサービスが利用できる。学習活動の中で問題解決の手段として使うことを想定し,インターネットの様々なサービスや機能について調べ,試行してみる。
インターネットでは,テレビ会議や意見交換も可能である。子ども同士が交流することを通して,様々な新しい試みが実現されると期待できる。そこで,テレビ会議や意見交換については,利用方法,必要となる機器やソフトウェア,接続環境など多面的に検討を加えることにする。 |
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(2) |
授業研究 |
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主題に迫るため,校種別に研究テーマを設け,研究課題を明確にし授業研究を実施する。 |
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校 種 |
研 究 テ ー マ |
研 究 課 題 |
小 学 校 |
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・ |
三つの柱を生かした授業を展開する。 |
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@ |
情報提供 |
(Infomation) |
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A |
意見交換 |
(Communication) |
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B |
共同作品作り |
(Collaboration) |
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中 学 校 |
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・ |
様々な教科で活用できるようにする。 |
・ |
効果的な活用を工夫する。 |
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・ |
イントラネットを授業に活用できるよう工夫する。 |
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高 等 学 校 |
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・ |
調査研究や他地域との交流などインターネットの利用を広げる。 |
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・ |
電子メールの利用を早い段階で指導し活用できるようにする。 |
・ |
情報モラルに関する指導の必要性を高 める。 |
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特殊教育諸学校 |
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・ |
他校の児童生徒との交流を図る。 |
・ |
児童生徒の発達段階に合わせ,情報モ ラルに関する指導を,学習の中に明確に位置づける。 |
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(3) |
情報モラルに関する研究 |
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情報モラルを育むことは,今後ますます重要な課題となる。「インターネット利用推進協力者会議」(平成9・10年度 教育庁指導課主催)では,情報モラルを含めたインターネットの利用に関するガイドライン等について協議を行い,その成果をCD−ROMにまとめて各学校に配付する計画を進めている。そこで,本研究では,情報モラルに関する研究を深めるために,この会議に参加し研究協力して行くことにする。そして,会議の研究成果を取り入れた授業研究を実施することにする。 |
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2 |
研究の方法 |
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(1) |
研究協力員 |
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研究協力員を下表のように委嘱する。 |
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校 種 |
小 学 校 |
中 学 校 |
高 等 学 校 |
特殊教育諸学校 |
合 計 |
人 数 |
3人 |
2人 |
2人 |
1人 |
8人 |
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(2) |
平成10年度の取り組み |
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研究主題に関する基本的な考え方を明確にするとともに,インターネットの活用方法を研究し,研究協力員の所属校で授業研究を実施する。「インターネット利用推進協力者会議」に参加し,情報モラルを含めたインターネットの利用に関するガイドラインについて協議を行い,実践例をCD−ROMにまとめ各学校に配付する。(平成11年6月に義務教育課及び高校教育課より各学校に配付した。)
平成10年度の計画は,下表の通りである。 |
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平成10年6月2日(火) |
第1回研究協議会「教育におけるインターネット利用の課題」
第1回インターネット利用推進協力者会議 |
6月3日(水) |
研究協力員メーリングリストの開設
CU-SeeMeリフレクタの開設 |
7月2日(木) |
第2回研究協議会「テレビ会議システム(CU-SeeMe)の利用法」
第2回インターネット利用推進協力者会議 |
8月20日(木) |
第3回研究協議会「授業研究会について」
第3回インターネット利用推進協力者会議 |
10月20日(火) |
第4回インターネット利用推進協力者会議 |
10月23日(金) |
第1回授業研究会 ・茨城県立総和工業高等学校 |
11月6日(金) |
第2回授業研究会 ・桂村立桂中学校 |
11月20日(金) |
第5回インターネット利用推進協力者会議 |
12月2日(水) |
第4回研究協議会「研究のまとめと次年度の課題」 |
平成11年1月29日(金) |
第6回インターネット利用推進協力者会議 |
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(3) |
平成11年度の取り組み |
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平成10年度の研究の成果と課題を踏まえ,研究協力員の所属校でさらに発展的に授業研究を進め,研究の深化を図る。また,2か年の研究成果をまとめる。
平成11年度の計画は,下表の通りである。 |
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平成11年6月4日(金) |
第1回研究協議会 |
「今年度の課題について」
「テレビ会議システム(NetMeeting)の利用法」 |
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6月7日(月) |
ディレクトリサーバの開設
ローカルネットニュースの開設 |
9月27日(月) |
第1回授業研究会 ・茨城県立日立商業高等学校 |
10月8日(金) |
第2回授業研究会 ・牛久市立牛久南中学校 |
10月12日(火) |
第3回授業研究会(3校交流学習)
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・岩間町立岩間第一小学校
・玉造町立玉造西小学校
・結城市立結城小学校 |
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10月29日(木) |
第4回授業研究会 ・茨城県立友部東養護学校 |
11月12日(金) |
第2回研究協議会「研究のまとめ」 |
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X |
研究の実際 |
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1 |
活用方法の研究 |
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インターネットの活用に関する研究では,テレビ会議システムを重点的に研究した。その実際を以下に述べる。 |
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(1) |
CU-SeeMeの活用 |
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CU-SeeMe(シーユーシーミー)とは,インターネットを使ったテレビ会議システムまたはそのプログラムのことをいう。1992年,米国コーネル大学で開発された。複数のコンピュータ間で,お互いに顔を見ながらリアルタイムで会話したり動画のやり取りができる。コーネル大学のCU-SeeMeは,インターネットからダウンロードして利用することができるのでフリーウェアバージョンとも呼ばれている。コンピュータ以外に必要な機器は,コンピュータに直接接続して利用することのできるビデオカメラ,または,一般のビデオカメラとビデオキャプチャーボードを組み合わせたものである。どちらかを用意すれば,インターネットを使ってテレビ会議ができるようになる。
本研究で使用したCU-SeeMe ver3.0 は,White Pine Software社 で開発したものである。市販品ではあるが,カラー映像を送受信できるなどコーネル大学のフリーウェアバージョンより機能が充実している。(1999年11月現在,CU-SeeMe Pro ver4.0.1 が販売されている。)
CU-SeeMeによるテレビ会議を,研修室のLAN(40台のノートパソコンが10BASE-Tで接続されている)上で試みた。LAN上では,複数台のコンピュータを接続して会議を開催することができる。動画の動きが分解写真のように表示され鮮明さに欠けること,音声が2秒近く遅れて届くことなどの短所もあるが,テレビ会議ができることがわかった。研修室での接続では,3台程度なら利用可能,それ以上接続すると画面がフリーズする頻度が高くなった。ただし,2台しか接続していなくても,使っている間に音声がとぎれてしまったり,画面がフリーズしたり,接続が切れてしまうことなどがあった。
インターネット上でCU-SeeMe を使う場合,リフレクタを利用しない限り一対一の接続しかできない。リフレクタとは,CU-SeeMeのグループ会議用サーバソフトウェアであり,また,このソフトウェアが稼働しているサーバそのものを表すことばでもある。
CU-SeeMeをリフレクタに接続することにより,多数のコンピュータで同時にグループ会議を行うことができる。そこで,本研修センターにリフレクタを設置し,複数の学校から同時に接続できるよう設定した。
リフレクタ設置後,インターネットを通してリフレクタに接続しテレビ会議を試みた。接続状況としては,LAN上で試したときより,接続しにくくなってしまった。また,接続できても画面がフリーズしたり,音声がとぎれてしまうことがあった。相手の状況もわからないので原因がつかみにくく,電話をかけてこちらの状況を伝え,接続をやり直すこともあった。LANで接続したときは,お互いに相手の状況を確かめることができたが,インターネットでは直接確かめることができず,インターネットでテレビ会議をすることのむずかしさを感じた。 |
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(2) |
NetMeetingの活用 |
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NetMeetingは, Microsoft社のテレビ会議用ソフトウェアで,Windows95/98に標準でついてくる。必要な機器は,CU-SeeMeと同じように,コンピュータに接続して利用できるビデオカメラ,またはビデオカメラとビデオキャプチャーボードを組み合わせたものである。これらの機器を用意するだけなので,最も手軽にテレビ会議が実現できる方法と考えられる。(資料1「NetMeetingの使い方」を参照)
NetMeetingによるテレビ会議を,LAN上で試みた。CU-SeeMeより動作が軽いという印象を受ける。画像もきれいであり,音声が鮮明である。ただし,NetMeetingは,テレビ会議というよりテレビ電話システムと考えられる。なぜなら,映像と音声については,一対一のやり取りしかできないからである。
NetMeetingでは,画像や音声のやり取り以外に,チャット(図C )やホワイトボード(図D )等を使うことができる。チャットやホワイトボードは,コンピュータにビデオ機器が接続されていなくても利用できる機能である。
チャットに切り替えると,図C のようなウインドウが開く。上の欄がチャットの様子を表示する欄である。下のメッセージの欄は,入力用である。メッセージを入力し,右側の送信ボタンをクリックすると,メッセージが上の表示欄に表示される。このようにして,文字での会話ができるのがチャットである。
図D は,ホワイトボードの画面である。画面の左側にはCG用ソフトウェアと同様のツールボタンが並んでいる。絵,写真,文字等を,通話中の相手とお互いに表示することができる。テレビ会議の途中で,自分達の作品を紹介したり,学校の様子を写真で説明したするといった使い方,また,共同声明や共同作品づくりなどにも利用できると思われる。
NetMeetingで通話するときは,相手にIPアドレスを知らせ,接続してもらわなければならない。その煩わしさを軽減してくれるのが,ディレクトリサーバである。ディレクトリサーバのIPアドレスさえ知っていれば,相手のIPアドレスを知る必要はない。通話したいときは,お互いにディレクトリサーバに接続すればよい。ディレクトリサーバに接続すると,メニュー画面に現在接続状態にあるすべての学校名が表示されるので,そこから通話したい学校名を選択することでその学校と通話を開始することができる。
NetMeetingでは,3校間で同時にテレビ会議を行うことはできないが,ディレクトリサーバを利用することで,2校ずつ接続を切り替えながらテレビ会議を行うことが可能であると考え,ディレクトリサーバを開設することにした。
ディレクトリサーバは,Windows NT 4.0 server をOSとしたWWWサーバに,Internet Location Serverを導入することで実現できる。このサーバを利用して,複数の学校間で接続を試みる。更に,小学校3校間での交流学習を計画し,授業研究を行うことにする。 |