ア |
補助簿の活用と一人一人に応じた適切な支援
評価のチェックリスト一覧表と子供のつぶやきや行動を自由に記入できる補助簿を活用し,子供一人一人のまつりへの思いや夢を生かして支援をしようと考えた。行動の観察からだけではなく,作品,振り返りカード,つぶやき,作文などから子供のよさを知ることができ,よさを生かした活動への支援もすることができた。また,T・Tの役割分担や支援計画を立てる際にも活用でき,多様な支援をすることができたと考えられる。 |
イ |
他教科・他領域との関連を図った活動
国語・図工・体育・道徳・学級活動・ゆとりとの総合的な学習を計画し,時間を十分にとり,連続的な活動の展開ができるようにしたため,子供が思いや夢をふくらませながら,意欲的に活動し,子供の多様な自己表現を引き出すことができたと考えられる。 |
ウ |
身近な人々の協力を得た学習の展開
おはやしの練習をしている6年生からおはやしを聞かせてもらったり,リズムの取り方を教えてもらったりしたことにより,自分たちのまつりも楽しくにぎやかにしていきたいと考えるようになり,活動の意欲を高めることができた。竹を叩いてリズム打ちの練習をしたため,まつりのパレードの楽器作りに竹を使用した子供もいた。
手作りおもちゃボランティアの方々から,身の回りの素材でのおもちゃ作りを教えてもらったことにより,工夫することの楽しさが分かり,出店やパレードの準備も工夫した活動が見られるようになった。また,たくさんの種類の素材集めにも意欲をもって主体的に活動できた。 |
エ |
互いのよさを認め合う場の設定
活動の後に,友達の活動のよさを紹介したり,自分で工夫した点を発表させたりするようにした。自分の思いを実現するための工夫や協力して活動しようとしている友達の活動のよさの発表から,新しい気付きや工夫を生み出していくことができた。始めは,教師が紹介することが多かったが,やがて子供たちからの発表が増えた。振り返りカードにも,自慢したいことや友達のよさを書くようにさせ,帰りの会や授業等で教師が紹介するようにしたため,活動意欲を高めることができたと考えられる。 |
オ |
まつりへの夢をふくらませていけるような学習環境の構成
「祭りの思い出」や「おもちゃ作りの写真や活動後の感想文」等を,生活科室に掲示したり,製作した物を飾ったりして,自分たちのまつりをイメージできるようにしていった。また,「こんなまつりにしたいなコーナー」には,子供たちのつぶやきや意見を大切に掲示していった。これらを見ながら時間をかけて意志決定ができるようにした。また,新しいアイデアが生み出せるようにすることもできたと考えられる。 |