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研究主題にかかわる意識・実態調査 |
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ア | 調査対象及び人数
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イ | 実施時期 平成8年10月1日から10月18日まで | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ウ | 調査形式 質問紙法 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
エ | 調査結果の分析と考察 英語学習指導に関する調査項日数は,教員と生徒に対してそれぞれ5項目とした。調査内容は教員と生徒では若干異なるが,できるだけ対応するようにした。なお,中学校と高等学校の質問内容は同一である。また,質問3については選択項目別に質問を設定した。…表中の数字は人数(実数),グラフ中の数字は%を示す。 【質問1】
中学校で43%,高等学校で53%の生徒が「話す力」を身に付けたいと考えている。「書くカ」を加えた「表現の能力」という点で見てみると,中学校,高等学校ともに60%以上の生徒が身に付けたいと考えている。やはり,英語が使えるようになりたいという強い意識の表れである。 生徒の意識は,中学校,高等学校ともほぼ同じであるのに対して,教員の意識がかなり違っていることがわかる。中学校教員の64%は「話すカ」を身に付けさせたいと考えている。 高等学校では,「読むカ」の育成を主眼とした指導をしている教員か多い。現在の学習指導要領で,コミュニケーション能力の育成が大きな目標となっており,高等学校教員の指導法も少しずつ変わってきている。また,コミュニケーション能力の育成のために「話す力」や「異文化について理解する力」についても重要視している。 【質問2】
中学生はゲームを取り入れた活動,高校生はAETとの活動を最も多く選んでいる。これは,心理的な発達の差,英語力の差,AETとの年齢差が影響していると思われる。特に高校生は既知の英語を使って何とかコミュニケーションを図りたいと思っている。中学校では,教員は「場面設定をして役割演技」をさせているときが生徒は生き生きとしたコミュニケーション活動ができると考えているが,生徒はそれほど実感していない。さらに,場面設定の工夫・改善をすることにより生き生きとしたコミュニケーション活動を進める必要がある。 【質問3】
生徒はAETとだけ話すのでは満足せず,もっと多くの人とコミュニケーションして一層生きた英語を使ってみたいと思っていることが分かる。したがって,AETと話す機会以外の手だてを生み出す必要がある。中学校では,教員はAETともっと多く話をする機会をもたせたいと思っているが,生徒は外国の人と手紙やインターネットを活用してコミュニケーション活動を図りたいと考えている。高等学校では,教員は生徒に教科書以外の英語を使う機会を多くもたせたいと考えているのに対し,生徒も同じように英語を使う機会を多くもちたいと期待している。 |
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