1.研究の趣旨
今日の社会は,科学技術の進歩や経済の発展によって,国際化,情報化などの著しい変化がみられる。生徒が,この変化の時代を生き抜くために必要となるのは,いかに社会が変化しようと,自分で課題を見つけ,自ら学び,自ら考え,主体的に判断し,行動し,よりよく問題を解決する資質や能力であると考えられる。
このような状況を背景に,中学校及び高等学校における英語教育に対する期待や関心が高まり,英語によるコミュニケーション能力の育成がますます重要になってきている。そこで,県・市町村教育委員会では,指導体制の充実を図るため,AETを積極的に招致しティーム・ティーチングを通して,生徒に生きた英語を体験させることにより,英語への興味・関心を高めコミュニケーション能力の育成に努めている。
そこで,本研究では,「豊かな感性を育てる学習活動」という共通研究主題のもと,英語科では,教科の特性を踏まえ,「生きた英語を実感できる学習活動の在り方」という研究主題を設定して,生徒一人一人が実感して納得できる学習活動の在り方を究明する。
平成8年度から9年度の2年間で,中学校及び高等学校の生徒及び教員の意識・実態調査に基づいて,現状や問題点を明らかにして,校種ごとに授業実践を通して研究を行った。
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