【授業研究3】中学校第3学年「わたしたちと言葉」
1.授業の構想(1) | 理解と表現との関連 理解と表現の関連を図ることで,受け身になりがちな読解活動に明確な目的意識が生まれる。また,理解教材から,表現方法や表現のための題材,自分の考えを深めるために参考となる考え方を学び取ることができるようになる。本単元でも,教材文を内容理解の対象とだけとらえるのではなく,言葉について考えていく上での着眼点「意味の似た言葉の存在」と言葉について考えていくための方法「比較法」を学び取るためのものとして位置付けた。 |
(2) | グループ活動と相互評価 任意に構成した小グループでの話合い活動を行うことで,一人一人の発想を生かすとともに,言葉の用例や意味の違いに関する感覚だけでなく,話す,聞く,書く及び読む活動の中で表現の適否,正誤に関する感覚を統合的に養いたいと考えた。そのため,用例や意味の違いについても辞書で調べるのではなく,生徒自身が互いの言語経験と言語感覚を基に考え合う活動とした。また,グループ内やグループ間で,適切な表現を選びながら自分の分析を説明したり,説明に使われている相手の表現を適切に評価したりする活動を重視した。 |
(3) | 学習資料の整備と学習活動の個別化 教材の理解を助けるための補助資料を用意した。さらに,学習課題となる「意味の似た言葉」は,書物からではなく生徒自身が身近な生活の中から見付け出したものを用いるとともに,他グループ(同クラス,他クラス)の用例カードを資料として用いることで,自分自身の学習という意識をもてるようにするとともに,より豊かな言語感覚が身に付くようにしたいと考えた。 また,グループ学習を中心としながらも,その前に自由進度による個別の用例カードづくりを置き,その後に一人一人が異なる言葉を分担してまとめ,説明する活動を置くことで,学習活動ならびに指導の個別化を図った。 |
第3学年 国語科学習指導案
○ | 言語に対して興味・関心をもち,自分たちの言語生活を豊かにしようとする。 | (関心・意欲・態度) |
○ | 類義の語の意味の違いについて,具体的な使用例に基づいて考えを交換することができる。 | (表現) |
○ | 文章の展開に即して的確に内容をとらえ,筆者の鋭く深い見方や考え方を学びとることができる。 | (理解) |
○ | 類義語の意味や用法の共通点と相違点を考えることにより,言語感覚を豊かにすることができる。 | (言語事項) |
次 | 時 | 学 習 活 動 | 支 援 | 評 価 の 観 点 | ||||||||||||||||||||
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1 | 1 |
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2 |
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2 | 3 |
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3 | 4 ・ 5 |
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6 本 時 ・ 7 |
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8 |
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資料4 意味の似た言葉辞典
国語目次