1.研究の趣旨

 「豊かな感性を育てる学習指導」を受けて,国語科では,言葉における感性として「言語感覚」に焦点を当て,「一人一人の発想が生き,言語感覚が育つ国語科学習の指導の在り方」と研究主題を設定した。言語感覚が育ち,豊かになっていくことは,児童生徒一人一人の言語生活が充実するのみでなく,一人一人の感じ方,見方,考え方をより個性的なものにしていくことにつながっていく。また,言語感覚が育つことは,思考力や創造力が育つこととも深く関連しているといえる。本研究では,児童生徒を対象に言語感覚に関する意識・実態及び教員を対象に言語感覚を育成するための学習指導に関する意識・実態を調査・分析することによって,言語感覚の育成における問題点を明確にしていきたい。また,小学校,中学校及び高等学校における授業の実践を通して,国語科学習指導の改善・充実に役立てたい。

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