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研究の経過

 調査項目の研究
 平成8年度末に特別活動の指導の在り方に関する調査研究の方向が示されると同時に調査の設問項目の研究に入った。
 特別活動の4つの内容,学級(ホームルーム)活動,児童会・生徒会活動,クラブ活動,学校行事に関して幅広く調査することを基本とした。そして,学習指導要領及び指導書/解説に即して指導計画・実践・評価されているかどうかを探りながら,指導の現状の課題を整理しようとした。
 研究を進めるにあたっては,本研修センター教職教育課員が研究同人として研究会議を組織し,講師に日本特別活動学会長で筑波大学教授の山口満氏を招聘して,特別活動の現状と課題について理論研究の機会とした。
 調査項目は研究会議で内容ごとに分担して設問のねらいを研究し,本研修センターの長期研修生(小,中,高等学校の教員)に実際に回答してもらいながら設問形式や選択肢を整えた。

 調査研究の日程
(ア)  特別活動に関する調査研究決定
 平成9年5月1日平成9年度研究事業の内容が決まる。
(イ)  研究会議(山口満教授招聘)
 5月21日に筑波大学教授山口満氏を招聘して研究会議を開催。
(ウ)  調査票依頼
 調査票の検討を重ねて,県下小中高等学校宛調査票を送付して特別活動の指導の現状と課題の回答を求めた。(6月25日郵送)
(エ)  調査票回収期間
 回収期限を7月18日に設定した。夏季休業期間に入る直前に締め切って回収しようとしたが,長期休業期間中回答の返送が続いたので8月末まで延長する結果になった。各学校の協力により小,中,高等学校回収率はほぼ100%に達した。
(オ)  調査票入力及びデータ整理
 調査票の入力作業を分担して9月から10月にデータ整理を行った。
(カ)  調査項目分析及び考察
 小中高等学校毎に分担して11月に調査データの分析を進めた。
(キ)  研究報告まとめ
 調査内容の分析と考察をすすめ,校種ごとに明らかになったポイントをまとめる一方,全体指導計画,学級(ホームルーム)活動,児童会・生徒会活動,クラブ活動,学校行事等,の5つの内容ごとに指導上の課題を整理した。そこで出てきた問題点を踏まえ,各学校の特別活動の指導の在り方に関わる提言を提示した。
(ク)  研究の成果
 本研修センターでの研究発表会で報告して更に研究を深める機会とする。本年は平成10年3月26日に実施される予定である。

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