はじめに


近年,我が国においては,生活水準の向上や余暇の増大を背景とし て,スポーツに親しむ人々が増加しており,多様なスボーツ活動が展 開されています。一方,生活様式や社会環境の大きな変化は,児童生 徒の心身の発達に種々の影響を与え,体力・運動能力の低下,心身の 健康問題,新たな疾病の増加などの間題を引き起こしています。

 これらの状況に適切に対応するためには,生涯にわたる心身の基礎 が培われる児童生徒の時期に,発達段階や発達課題,個性等に応じた 適切な運動を通じて発育・発達を促し,体力・運動能力を高め,また, 自ら心身の健康を培う態度や実践力を身につけることのできる教育の 展開及びそのための条件整備が求められています。

 本調査研究は,このような背景や課題を踏まえ,今後の指導に資す ることを目的として実施しました。各学校におかれましては,この調 査結果を,教料体育や教科外体育,児童生徒の体力向上等,体育指導 の充実に御活用いただければ幸いです。

 最後に,この報告書作成に当たって御協力をいただきました学校及 び関係各位に深く感謝申し上げます。

平成9年3月
茨城県教育研修センター所長
増田 一也


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