1.  「インターネットを利用する教材」の試験公開
     開発したWeb教材については,教材1〜教材8に,開発方法やそれぞれの活用について研究の成果をまとめたが,Web教材についてより客観的に評価したいと考えた。そこで,開発したWeb教材をインターネット上に試験的に公開し,アンケート調査を行うことにした。

    (1)  Web教材サイトの構成
       試験公開用のWeb教材サイト「IWNET」(試験公開用の仮名)を構築することにした。その主な構成を表5に示す。子供たちが学習するWebページであるという雰囲気をもたせるため,サイトを学校や教室のイメージで構成するなど工夫した。
     学習したいWeb教材にたどり着くためのリンクも,学校のイメージを取り入れ,
     
    校種→(学科)→ 教科→ 学年→ 単元→ Web教材
      のように階層的に構成することを基本とした。
     電子掲示板を設け,交流学習を推進するなど,子供たち同志のコミュニケーションを図ることも考えられたが,Web教材の試験公開が目的であるため,今回は見送られた。
     職員室というページを設け,Web教材に興味のある教師,Web教材を開発してみたい教師をサポートしてはどうかというアイデアも出された。そこへ,「HTML入門」「JavaScript入門」「Web教材サンプル集」などを開発して掲載したが,子供向けの教材ではない(選択教科や課題研究で利用することは可能である)ので,研究の対象からは省いた。
       
    (2)  Web教材サイトの試験公開
      図10 試験公開したWeb教材サイトのアドレスは「http://www.edu.pref.ibaraki.jp/iwnet/」である。なお,試験公開であることから,他からのリンクの依頼は,受けないことにした。また,HTMLのメタタグを利用してロボット型の検索エンジンに勝手に登録されないような処置も行った。
     今回は,アンケートをお願いする学校や教員にのみアドレスを知らせ,利用してもらうことにした。
     また,試験公開することで,Web教材サイトをどのように運営していけば良いのか,実践を通して探って行きたいと考えた。
表5 Web教材サイトの構成
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