刊行にあたって


 平成10年度から本研修センター情報教育課が主体となって進めてきました「インターネットの教育利用に関する研究」が本年度をもって完結し,このたび研究報告書を刊行する運びとなりました。
 インターネットの教育利用につきましては,茨城県教育委員会が中心となり,インターネットの環境を整え学校教育での利用を支援するなどの目的で,平成9年度より茨城県教育文化情報ネットワークの整備事業を推進してきております。その結果,平成10年度には,すべての県立学校がインターネットに接続できるようになり,ホームページも公開されました。また,小・中学校におきましては,平成12年1月20日現在で小学校が61.5%,中学校が75.2%と,インターネットの接続率を伸ばしてきております。
 本研修センターでは,このようにインターネットの接続環境が整う中で,インターネットの効果的な活用方法や利用上の留意点等について,実践的な研究を早急に進める必要があると考え,統一研究主題「生きる力を育む学校教育」のもとに,本研究を進めてきました。
 本研究は,本年度をもって完結の運びとなりますが,児童生徒の「生きる力」を育むことをねらいとしてインターネットを活用することは,先生方一人一人の手にゆだねられているところです。
 本報告書が多くの先生方に読まれて,今後の授業実践に活用され,学習指導の一層の工夫改善に役立つことを期待しています。
 最後になりましたが,本研究を進めるに当たり,御協力いただきました関係機関及び学校,さらには研究協力員の先生方に対しまして心から感謝の意を表します。

 平成12年3月
茨城県教育研修センター所長  秋山和衛


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