資料2「用語の解説」
 
10BASE-T
   テンベース・ティーと読む。ツイストペアケーブルを使ったEthernetの接続方式のこと。10BASE-Tの「10」はEthernetの伝送速度10Mbpsを,「-T」はツイストペアケーブルをそれぞれ表わす。⇒ツイストペアケーブル,Ethernet,bps
bps(bit per second)
   ビット/秒。情報送受信速度の単位で,1秒間に送信できるビット数を表す。
CAD(Computer Aided Design)
   キャドと読む。設計者がコンピュータの支援を受けながら設計を行うシステム。
CCD(Charge Coupled Device)
   イメージ・センサーなどの用途に使われる半導体記憶素子。カメラ一体型VTRなどに利用される。
CD−ROM(Compact Disc Read-Only Memory)
   音楽用コンパクト・ディスクをコンピュータの読み出し専用メモリに使う方法。直径は12cm(シングルCDは8cm),記憶容量は600MB程度。
CG(Computer Graphics)
   コンピュータ・グラフィックス。コンピュータを使って図形や画像を作成,処理すること。
CGI(Common Gateway Interface)
   WWWサーバと外部のプログラムとのインタフェース。WWWサーバからCGIを利用して,アクセスカウンタ,掲示板,アンケート調査など,HTMLのみでは実現不可能な対話型の webページを作成することができる。サーバの負荷が高くなるなどの問題もあり,使用を制限するプロバイダもある。⇒WWWサーバ,HTML,webページ
classファイル
   クラスファイルと読む。Java言語によるプログラミング作業は,「ソースファイルの編集」「コンパイル」「実行」の3つの段階に分けることができる。コンパイルによって作成されるファイルには,「class 」という拡張子がつく。このファイルのことをクラスファイルと呼ぶ。⇒Java
DNS(Domain Name System)
   インターネットでは,コンピュータの識別にIPアドレスを使用している。ところがIPアドレスは,数字とピリオドの組み合わせで覚えにくいため,IPアドレスに対応したドメイン名を使うことが考えられた。DNSは,インターネットの通信に先立ち,ドメイン名からIPアドレスを求めるための名前解決システム。⇒IPアドレス,ドメイン名,DNSサーバ
DNSサーバ
   ドメイン名をIPアドレスに変換する分散型のデータベース。この機能を用いることにより,ユーザはIPアドレスを使わずに,わかりやすいドメイン名でインターネットを使用できる。 ⇒DNS,ドメイン名,IPアドレス,分散型データベースシステム
DOS(Disk Operating System)
   ドスと読む。OSの一種。パソコンでは,プログラムの記憶媒体としてフロッピー・ディスクやハード・ディスクなどが中心に使われている。このようにディスク操作を中心にしたシステムをディスク・オペレーティング・システム(DOS)という。⇒OS
Ethernet
   イーサネットと読む。ゼロックス社,DEC社,インテル社によって開発されたLANの通信方式のことである。使用するケーブルによって,「10BASE-T」「10BASE-5」「10BASE-2」などのタイプがある。10BASE-Tではツイストペアケーブル,10BASE-5ではイエローケーブル,10BASE-2では細い同軸ケーブルを使う。どの場合でもケーブル上を流れる信号は同一であり,種類の違うケーブルを組み合わせて使うことも可能である。⇒ツイストペアケーブル
FreeBSD
   カリフォルニア大学バークレイ校とその協力者たちによって開発されたUNIXのことをBSD(Berkeley Software Distribution)版UNIXと呼ぶ。 Bill Jolitz氏は,BSD版UNIXのソースコードをもとに,パソコンで動作する386BSDを開発した。その後,386BSDは,ユーザの手によってバージョンアップされ FreeBSDと呼ばれるようになった。現在, FreeBSDは,FreeBSDコアチームによって,フリーのUNIX互換オペレーティングシステムとして公開されている。⇒Linux
GIF(Graphics Interchange Format)
   コンピュータで描いた画像のファイル形式で,CompuServeによって採用。カラー(256色)静止画像の圧縮方式の一つであり,インターネットの標準画像形式。⇒JPEG
HTML(HyperText Markup Language)
   ヨーロッパ素粒子物理学研究所(CERN)が開発したハイパーテキスト記述言語。インターネットの webページを記述できる。⇒ webページ
IPアドレス(Internet Protocol address)
   ネットワーク上でホストを特定するために使用される32ビットアドレスのこと。通常,32ビットを8ビットずつ4つに区切り,8ビットを10進数で表わし,「192.168.0.1 」のようにドット記法で表わす。インターネット上の宛先として使われている。⇒ドメイン名,DNS
ISDN(Integrated Services Digital Network)
   デジタル化された情報を伝送する通信方式の国際規格である。日本では,NTTがINSネット64,INSネット1500というサービスを,KDDが国際ISDNサービスを提供している。
Java
   ジャバと読む。HTMLの機能を補うために米国サン・マイクロシステムズ社が1996年に開発したオブジェクト指向型プログラミング言語。インターネット上で共通のプログラムを実行するための標準的な言語になりつつある。⇒HTML,Java applet
Java applet
   Java言語で開発されたアプリケーションを「アプレット」(applet)という。ブラウザで実行が可能である。⇒Java,ブラウザ
JPEG(Joint Photographic coding Experts Group)
   ジェイペグと読む。カラー静止画像の圧縮形式の一つでフルカラーに対応。ホームページの標準的な画像形式の一つでもある。⇒GIF
KB(Kilo-Byte)
   キロバイトと読む。キロは一般に1000を表すが,1Kバイト=1024バイト(1バイト=8ビット)である。そこで,1000を表すときはk(小文字),1024を表すときはK(大文字)と表記するようになった。k(キロ)と区別するために,Kを「ケー」とよぶこともある。
LAN(Local Area Network)
   ランと読む。会社・ビルなどの同一建物内,あるいは同一敷地内などの比較的狭い地域に設置されている各種コンピュータやプリンタなどを結び,データのやりとりをできるようにする構内ネットワーク・システムのこと。
Linux
   リヌクス,リナックスなどと読む。フィンランドのLinus B.Torvalds氏が作成したUNIX互換のOS。Linuxは,インターネットから無料で入手でき,ソースを自由に改良することも許されている。各種ツール,アプリケーション,インストーラなどを付けた配布用のセットをディストリビューションと呼ぶ。CD−ROM化されたディストリビューションは,市販品として,あるいは雑誌や解説書の付録として入手できる。⇒FreeBSD
MIDI(Musical Instrument Digital Interface)
   ミディと読む。電子楽器を外部から制御するための標準インターフェイス。パソコンで電子楽器を制御するときにも利用される。この規格をもとにしたパソコン用の音楽データを,MIDIファイルと呼ぶ。
MS−DOS
   マイクロソフト社の16ビット機用DOS。⇒DOS
OCNエコノミー
   OCNエコノミーは,NTTが提供するインターネットの常時接続サービスのうち,もっとも低料金のものである。一般の電話回線やISDN回線と同様,メタリック(銅線)のアクセスラインが使用されている。アクセスラインは,希望する設置場所から最寄りのNTTまでになる。
OS(Operating System)
   オーエスと読む。コンピュータ・システムをできるだけ効率的に使うよう設計された基本的なプログラムのことである。プログラムの実行管理や周辺装置の管理に当たる。⇒DOS
URL(Uniform Resource Locator)
   WWWサーバのアドレスのことをいう。これを使って,インターネット上の情報資源を指すことができる。⇒WWWサーバ
USB(Universal Serial Bus)
   キーボード,マウス,モデム,プリンタなどの周辺機器とパソコン間の接続を,すべて同じコネクタとケーブルで統一しようとするためのインタフェース。
Webサイト(web site)
   ウェブサイトと読む。WWWのホームページをもつコンピュータやその管理下のネットワークシステム全体の総称。⇒WWW,サイト
Webページ (web page)
   ウェブページと読む。インターネットで見られる情報画面(WWWブラウザで見られる画面)のことを Webページという。 Webページの中でも,特にそのサイトの扉にあたるトップ・ページをホームページと呼ぶ。しかし今では,ほとんどの場合, Webページそれ自体もホームページと呼ぶようになってしまった。⇒WWWブラウザ,WWW,サイト
Windows NT
   NTはNew Technologyの略。マイクロソフト社が開発した32ビットOS。serverとworkstation の2種類の製品がある。NT server は,サーバ用のOSとして,NT workstationは,クライアント用のOSとして位置づけられている。NT workstationは,ファイルやプリンタの共有などのサービスを提供することもできる。ただし,ライセンス条項によりサーバーソフトウェアとしての使用までは認められていない。⇒サーバ,OS,クライアント
Windows95 OSR 2.1
   1997年初め頃からのプリインストールモデルの Windows95は,マイクロソフト社がOEM供給しているもので,通常「OSR2」と呼ばれている。「OSR2」は, Windows98の機能の一部を先取りし実用化したもので,内部の32ビット化やアルゴリズムの見直しなどの改良が施されている。 Windows95のバージョンは,ディスクトップ上でマイコンピュータ・アイコンを右クリックし,システムプロパティの[情報]タブの表示で確認できる。バージョン番号が「4.00.950 B」ならば,「OSR2」である。
WWW(World Wide Web)
   インターネットで使用されている情報検索・表示システム。1989年にヨーロッパ素粒子物理学研究所(CERN)で開発された。情報をページという単位で管理し,文字,グラフィック,音声,動画など各種データを有機的に結びつけたハイパーテキスト形式(HTML)により,関連するページを検索できるのが特徴である。⇒HTML
WWWサーバ(WWW server)
   WWWの情報を管理するサーバ。WWWブラウザからの要求に応じ,データを転送する。⇒WWW,サーバ,WWWブラウザ
WWWブラウザ(WWW browser)
   WWWサーバにアクセスし,HTMLで書かれたWWWの情報を閲覧するためのソフトウェア。ブラウザ,ビューア,WWWクライアントともいう。マイクロソフト社の「Internet Explorer」,ネットスケープ・コミュニケーションズ社の「Netscape Navigator 」などが有名。⇒WWWサーバ
アクセス(access)
   メモリやディスク装置などの記憶装置に対して,データの書き込みや読み出しを行うこと。ネットワークに対する送受信のこと。データベース・システムを使うためにホスト・コンピュータを利用すること。
インストール(install)
   購入したソフトウェアを,所有しているコンピュータ・システムで使えるようにするため,フロッピー・ディスクやハード・ディスクにコピーなどすること。
イントラネット(intranet)
   LANの中にインターネットの環境を構築し情報の共有化,情報交換をWWWブラウザや電子メールなどを用いて行うネットワーク形態。⇒LAN,WWWブラウザ
キャッシュ(cache)
   WWWにおけるキャッシュとは,一旦アクセスした Webページのデータは,そのままディスク上に保存しておいて,その後同じ Webページへのアクセスがあった際には,WWWサーバへの接続は行わず,保存しておいたデータを使用するというもの。プロキシサーバがキャッシュを行う場合には,誰かがすでにアクセスした Webページならば,自分では初めてのアクセスであっても,WWWサーバにアクセスする事なくデータを得ることができる。そのため,応答が速くなると期待できる。⇒WWW,アクセス,WWWサーバ,プロキシサーバ クライアント(client)  ネットワーク上で,ほかのコンピュータやソフトウェアからサービスを受ける側のコンピュータのこと。⇒サーバ
サーバ(server)
   ネットワーク上で,他のコンピュータから要求を受け,それを処理するコンピュータやプログラムをいう。⇒クライアント
サイト(site)
   ネットワークで結ばれた一群のコンピュータを共有している組織,あるいはサーバが設置されているコンピュータ環境をいう。サイトは,サーバから情報を提供するとともに,ネットワーク上を流れる情報を中継する役割をもっている。⇒Webサイト
自動巡回ソフトウェア
   自動巡回ソフトウェアは,Web の閲覧について自動的にそれらを巡回してくれるプログラムである。ユーザーは巡回したいサイトのURLや曜日,時間帯,利用するプロバイダのIDやパスワードなどをあらかじめ設定しておく。あとは自動巡回ソフトウェアがその設定どおり各サイトをアクセスし,閲覧してくれるという仕組みである。自動巡回ソフトウェアは,各 Webページのデータ(HTMLやGIFなど)を当該サーバからダウンロードし,それをユーザーのハードディスクなどに保存する。そして,ユーザーが閲覧したいとき,オンラインでアクセスしたときと同じように閲覧することができる。
スキャナー(scanner)
   画像入力装置。写真,地図,図面,絵などの画像情報を直接デジタル・データとして入力する装置をいう。
スタンドアロン(stand-alone)
   ネットワークに対応する言葉で,コンピュータが他のコンピュータと接続されておらず,独立に存在する状態をいう。
セキュリティ(security)
   コンピュータ・システムを安全で信頼できるようにするための方策。
ダイヤルアップルータ(dial-up router)
   ダイヤルアップ接続機能を備えたルータ。インターネットとの接続が必要なときだけ公衆回線(ISDN)に接続するので,通信コストを削減できる。接続と切断が自動的に行なわれるので,ユーザー側の操作が簡単になる。ハブとしての機能,複数のパソコンから同時にインターネットに接続することができる機能など付加価値も高い。⇒ルータ
ダウンロード(download)
   ネットワークを利用して,他のコンピュータ・システム上の記憶域に保存されているデータを自分の記憶域に転送すること。
チャット(chat)
   パソコン通信やインターネットを利用して,同時に複数の人たちがメッセージの交換をすること。チャットログとは,このチャットの記録のこと。
ツイストペアケーブル(twisted pair cable)
   電線を2本ずつより合わせて対にしたケーブルのこと。より合わせることにより,単なる平行線の場合よりも,環境ノイズなどの影響を低く抑えることができる。安価で取り扱いが簡単なため,LANのケーブルとして広く普及している。 テクノロジーリテラシー
   クリントン大統領がMITの卒業式で演説(1998年6月5日)した際,テクノロジーリテラシーとの新語を使って,中学校からコンピュータ教育を必修として導入する必要性を訴えた。新聞報道では,テクノロジーリテラシーを「情報技術能力」と訳している。
添付ファイル
   電子メールには,テキスト文以外に,画像,音声,ワープロ文書などの各種データファイルをそのまま送る機能がある。ファイルをそのまま送ることを添付ファイルという。
ドメイン名(domain name)
   インターネット上でサービスを提供するハードウェアの宛先として付けられた名前のこと。IPアドレスよりも簡単に覚えられるように考えられた。⇒IPアドレス,DNS (例)茨城県教育委員会のドメイン名:www.edu.pref.ibaraki.jp
ニュースグループ(news group)
   あるテーマでネットニュースにより記事を投稿しあうグループ。⇒ネットニュース
ネットニュース(netnews)
   パソコン通信の掲示板(BBS)に相当するインターネットのサービス。記事を投稿したり購読したりできる。ネットニュース用のサーバは全世界にあり,そのサーバ間で新しく投稿された記事を交換し合っていることが特徴である。これに対し,他のニュースサーバには記事を配送しないネットニュースもあり,これをローカルネットニュースという。
ハブ(hub)
   10BASE-Tで複数台のハードウェアを接続しLANを構築する場合は,ハブという接続装置が必要になる。10BASE-TケーブルのRJ-45モジュラジャックを接続する部分をポートといい,ハブの規模によって4,8,12,16,24ポートなどいろいろな種類がある。⇒10BASE-T
光ファイバー(optical fiber)
   光通信においてディジタル伝送路となるケーブルをいう。
ビデオキャプチャーボード(video capture board)
   アナログのビデオ信号をデジタル信号に変換し,コンピュータに取り込むインタフェースボード。画像情報は容量が大きいので圧縮をして取り込むのがふつうである。
ファイアウォール(firewall)
   LANとインターネットとの間に,外部からの不正なアクセスを防ぐ目的で設置されるルータやホスト,またはその機能的役割のこと。⇒ルータ
フィルタリング(filtering)
   ネットワーク上のデータを選別し,特定の条件に合致するデータだけを通過させ,ほかのデータは通さないようにする機能。セキュリティを確保し外部からの進入を阻止する,WWWブラウザで有害情報を閲覧できないようにするなどに用いる。
ブラウザ(browser) ⇒WWWブラウザ
フリーソフト(free software)
   フリー・ソフトウェア。著作者が著作権を留保した形で自由な配布及び流通を認めたソフトウェアのこと。
プロキシサーバ(proxy server)
   ファイアウォールを置けば外から中へ侵入することができなくなり安全である。しかし同時に,中から外へも接続できなくなってしまう。そこで,ファイアウォール上に安全なものだけを自動的に中継するサーバを置き,LANの中からもインターネットが利用できるようにするという方法が考案された。これがプロキシサーバである。プロキシサーバは,キャッシュの機能も有している。⇒ファイアウォール,キャッシュ
プロバイダ(provider)
   インターネット・プロバイダ。インターネットへの接続サービスを行うために,バックボーンネットワークを構築・管理し,他のプロバイダと相互に接続することをいう。個人がインターネットを利用するには,商用プロバイダに申し込む必要がある。
分散型データベースシステム(distributed database system)
   データを複数のサーバ上に置いて,全体としてデータベースを管理するシステム。分散しているデータベースをネットワークにより結合し,あたかもひとつのデータベースにアクセスしているようにする。機能的には高度で複雑であるが,データが単一のサーバに集中しないため,多数のユーザが同時に使っても応答時間の低下が少ないという長所がある。⇒サーバ,アクセス
マルチメディア(multimedia)
   本,テレビ,ラジオのような既存の情報メディアを電子的に結合して各メディアのもつ限界を越え,利用価値を高くしようとしたメディア。
無線LAN(radio LAN)
   無線(電磁波や赤外線)を使ったLAN。有線ケーブルを張り巡らさなくてもすむため,LANを容易に構築できる。ただし,ノイズの影響が大きい,伝送速度が遅い,伝送距離が短いなどの短所がある。⇒LAN
メールアカウント(mail account)
   電子メールのメール宛先指定形式のこと。インターネットでは,「ユーザ名@ドメイン名」となる。ユーザ名は,アカウント名とも呼ぶ。メールアドレス(mail address)と同義。
モデム(modem)
   MOdulator-DEModulatorの略で,変復調装置と訳す。電話回線を使って情報を交換するための装置である。
ルータ(router)
   ネットワーク同士を相互接続するときに必要な機器のこと。ルータは,ネットワーク上を流れるデータの行き先をみて,同じネットワークの中にあるパソコンに送るデータなのか,他のネットワークへ送り出すデータなのか見分ける役目をしている。外に送る場合は,どのような経路で送ると効率的かといった判断もする。


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