1. 将来の展望
    (1) WWWについて

    ア WWW機能で行いたい利用方法

    • インターネットを利用して,海外の人との交流をテレビ会議システムで行う。(メールは行っている。)
    • 実習室内LANでの個別学習システム,掲示板,Q&Aシステムの構築と活用をする。
    • ビデオ動画の導入をする。
    • 商業科目でのWWW利用は,これから一層必要になる。特に「流通経済」や「商業経済」などの科目では視覚に訴えるような授業が行えればと考えている。
    • VRMLを利用する。
    • 情報検索,百科事典の拡大版としてのWWWを利用する。
    • アクロバットやネットミーティングを利用する。
    (2) 電子メールについて

    ア メーリングリストの具体的事例 (・アドレス  活用方法/特徴)
    • english@hamajima.co.jp
      活用事例を知る。英語教育や文法などの質問/英語開係者のメーリングリスト
    • relciO2@misato−hs.okinawaa.okinawa.jp
      沖絶の平和学習について意見交換をする。/学校関係者だけでなく多数一般の人が参加しているのでいろいろな角度からの意見をもらえる。
    • koma-ml@koma.kushigata.yamanashi.jp
      アイオワプロジェクト,意見交換/校内のメーリングリスト,生徒間の情報交換及び連絡
    • iecc-surveys@stolaf.edu
      不特定多数に向けて資料収集やアンケート協力/アメリカのメーリングリスト
    • estonta@kst.ac.jp
      他地域との情報交換/全国数校の高校で利用,高校生による自律的意見交換
    • 1-5@sep.beinan-chs.yonago.tottori.jp
      生徒への連絡/特になし
    イ 現在実施していないが,行いたい利用方法
    • 外国人となにか特定の教科(英語)を学ぶ。
    • 英語の作文の授業にメールの交換を利用する。
    • 外国語の授業(英語,中国語,朝鮮語)における,外国とのメール交換。課題研究などで,諸機関などへのアンケート協力依頼。他校との情報交換(生徒レベル,教員レベルともに)をする。
    • 特定のテーマについて外国の生徒とメールによるデイベートをする。
    • 生徒ひとりひとりがHPを開設している国内の商業高校のいずれかを受け持ち,交流の企画運営,クラスでの情報交換等を行う。
    • 全国の高校とEメールを交換してネットワークを作り情報交換網を構築する。
    • 1学年の生徒が2学年時に修学凍行で行く沖絶について,現地の人たちとメールを使った交流を通して事前学習をする。
    • デザイナー,美術家等とのメール交換,美術館の学芸員とのメール交換をする。
    • マルチメディア電子メールを交換する。
    • 北上川の川下り調査隊を組織し,E−mailを通して全国とやりとりをする。
    • 電子メールでのレポートを提出する(設備の問題があるが)。
    • 生徒間の情報のやりとりをする。
    • 文章以外にイメージや音声,動画等を同封する。
    (3) CU−SeeMeについて

    ア 現在実施していないが,行いたい利用方法
    • 他校生との共通テーマについてディスカッションや意見交換をする。
    • 県内の学校との模擬テレビ会議をする。
    • 学校間で交流する。
    • 課題研究等の授業で,他校との共同研究をする場合,研究上の話し合い等に使用する。
    • 外国の生徒とこの機能を使って,リアルタイムの話し合いをする。
    • 英語の会話をする。
    • 2学期よりアイオワプロジェクトを実施する。
    • 総合実践で相手を前にしての商取引の練習,情報処理で相手の画面を見ながら実習の指導をする。
    • こねっとセミナーを,もっと有効に活用する。
    イ 現在は実施していないが,その他の機能で行いたい利用方法
    • Telnetを活用して,海外の図書館から資料を収集する。
    • テレビ会議システムを活用する。
    • f t pを授業に利用する。
    • フェニックスを用いて沖縄・東京の高校生と交流する。
    • フェニックス,Lumaphone,CU−SeeMeでの交流をする。
    (4) 分析と考察
     インターネットを利用することで,従来とは違った形態の授業実践が行われてきていることがアンケートの回答から察することができる。
     授業に取り入れていく中で,それぞれ利用する機能に違いがあっても,情報収集や情報発信の段階から,外国を含む他校との交流や意見交換に積極的に取り組みたいという回答も多く含まれていた。
     これも,さらに発展していくとインターネットの特徴を活かし,広域にわたる学校間や公的な機関などと共にテーマをもった共同作業へと展開していくことも十分考えられる。
     しかし,これらを実践するために必要となるのが,参加協力する相手であると思う。先のアンケートの設問にあった「相手を見つけるのが難しい」についての回答件数が多いことから,これは実践に至るにあたっての大きな課題であり,また障害となることがすでに予想できる。今後,相手を見つけることのできる仲介役的な情報源が必要となってくるものと思われる。

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