1. 効果
    (1) WWWの効果
      WWWの効果
     WWW機能で,授業前に期待したが授業後には効果が見られなかった項目(授業前)と,授業前には期待していなかったが投業後に効果があったと思われる項目(授業後),及び授業前に期待し,かつ,授業後に効果があった項目(両方)をまとめたのが,表5−4,図5−6である。
    表5−4
      項 目 授業前 授業後 両方
    1 興味・関心及び学習意欲の高揚 3 0 27
    2 自主的に課題を解決する能力や態度の育成 4 1 11
    3 文章等の表現能力の向上 1 1 5
    4 思考力や想像力の伸長 2 2 8
    5 児童生徒同士の情報交換などによる交流 3 1 6
    6 他地域や海外等の交流による地域の特性の理解 0 3 16
    7 生きた外国語や異文化の理解 2 1 12
    8 HP等の創作意欲の高揚 4 2 9
    9 コンピュータの基本的な操作能力の習得 3 1 16
    10 情報の判断,選択,整理,処理能力の育成 5 1 7
    11 情報の創造,伝達能力の育成 3 3 8
    12 情報化社会の特質,情報化の社会や人間に対する影響の理解 2 1 3
    13 情報の重要性の認識,情報に対する責任感 4 2 3
    14 著作権等の情報モラルに対する理解 2 1 8
    15 その他 0 0 4

    図5−6 WWWの授業での効果

    図5−6
      考察
     WWW横能では,興味・関心及び学習意欲の高揚を期待して利用している例が最も多く,次いでホームページ等の創造意欲の高揚,自主的に課題を解決する能力や態度の育成を期待して利用している学校が多かった。
     一方,思考力や創造力の伸長,情報の創造,伝達能力の育成は他の項目と比較すると効果は少なかった。また,生きた外国語や異文化の理解・情報の判断に関しては,期待していたほど効果が上がらなかった。
    (2) 電子メール機能
      授業での効果
    表4−8,図4−4は,授業での電子メールの効果である。
    表3−5  (数値は回答数を表す)
      項 目 授業前 授業後 両方
    1 興味・関心及び学習意欲の高揚 2 0 19
    2 自主的に課題を解決する能力や態度の育成 1 0 6
    3 文章等の表現能力の向上 3 0 13
    4 思考力や想像力の伸長 0 0 2
    5 児童生徒同士の情報交換などによる交流 4 1 10
    6 他地域や海外等の交流による地域の特性の理解 4 0 14
    7 生きた外国語や異文化の理解 3 0 12
    8 コンピュータの基本的な操作能力の習得 1 0 12
    9 情報の判断,選択,整理,処理能力の育成 0 0 4
    10 情報の創造,伝達能力の育成 3 1 4
    11 情報化社会の特質,情報化の社会や人間に対する影響の理解 2 0 2
    12 情報の重要性の認識,情報に対する責任感 2 0 5
    13 著作権等の情報モラルに対する理解 2 0 2
    14 その他 0 0 3

    図5−7 電子メールの授業での効果

    図5−7
      考察
     電子メールの場合,授業に最も多く効果がみられたのは,興味・関心および学習意欲の高揚である。次に多いのは情報交換による交流であった。また,文章等の表現能力の向上にも効果が見られる。電子メールは電子的手紙のやり取りであることから,このような結果になったのであろう。
    (3) CU-SeeMeの効果
      CU-SeeMeの効果
     CU-SeeMe機能で,授業前に期待したが授業後には効果が見られなかった項目(授業前)と,授業前には期待していなかったが授業後に効果があったと思われる項目(授業後),及び授業前に期待し,かつ,授業後に効果があった項目(両方)をまとめたのが,表5−6である。
    表5−6
      項 目 授業前 授業後 両方
    1 興味・関心及び学習意欲の高揚 0 0 2
    2 自主的に課題を解決する能力や態度の育成 0 0 0
    3 文章等の表現能力の向上 0 0 0
    4 思考力や想像力の伸長 0 0 0
    5 児童生徒同士の情報交換などによる交流 0 0 3
    6 他地域や海外等の交流による地域の特性の理解 0 0 3
    7 生きた外国語や異文化の理解 0 0 2
    8 コンピュータの基本的な操作能力の習得 0 0 0
    9 情報の判断,選択,整理,処理能力の育成 0 0 1
    10 情報の創造,伝達能力の育成 0 0 0
    11 情報化社会の特質,情報化の社会や人間に対する影響の理解 0 0 0
    12 情報の重要性の認識,情報に対する責任感 0 0 1
    13 著作権等の情報モラルに対する理解 0 0 1
    14 その他 0 0 0
       
      考察
     実践例は少ないが,児童生徒の情報交換と交流,他地域との交流による地域の特性の理解に効果が見られた。
     中学校のCU−SeeMe機能に関しては,報告された実践例が少なく,まだまだこれからの研究分野であることを感じさせる。しかし,「離れた場所を同時につないで情報交換する」という目的で,CU−SeeMe機能を活用した実践例がいくつか報告されている。村内をつないで英会話の授業,DTMでの交流など,作品の交換がリアルタイムにできることで,生徒同士の高め合いを期待したものといえる。作品発表という交流活動を通して「修正の場」を設け,他者の視点より自分の作品を見直し高める授業を展開している。

[目次へ]