2.教科別研究主題に関する基本的な考え方

(1)  「生活科における創造性」について
 生活科における創造性は,「子供が,主体的な活動を展開していくための原動力と考えられる自分の思いや願いをもとに,自由な発想と夢を生かし,表現力を発揮して,子供自身にとって新しい価値あるものを創り出すことであり,創り出そうとすることである。」と考える。
 また,自由な発想と夢を生かし,表現力を発揮するためには,創造性の基礎としての論理的思考力,直観力,想像力が,直観力と論理的思考力又は想像力と論理的思考力というように統合されたとき,発想や夢を生み出し,表現力を発揮することができるようになると考える。
 さらに,表現力については,新しい学力観に基づいた生活科の学習の重要な学力の一つであり,言葉,絵,動作,劇化などで表現できる力として考える。
(2)  「自由な発想と夢を生かし,表現力を育てる支援」について
 子供一人一人の発想や夢を生かし,個や集団の表現力を育てるために,個の発想を生かしながら集団の創造性の基礎を培えるように支援をする。具体的な支援の視点として,次にア〜ウを挙げる。
 人的支援として,子供一人一人の活動を受容し,認めていく教師の支援,子供同士による認め励まし合う雰囲気,家族による協力や支え,人材ボランティアなどの身近な人々とのかかわり等について検討し,個と集団における創造性の基礎を培えるようにする。
 物的支援として,表現力を培うための教材・教具の開発,学校の施設・設備の効果的な利用,身近な地域の自然や社会環境の活用,子供の自由な発想や表現力を育てたり広げたりできる資料などについて検討し,個と集団における創造性の基礎を培えるようにする。
 教育運営的支援として,一人一人の個性を発揮できる学習内容や活動,学習方法,学習形態について検討し,個と集団における創造性の基礎を培えるようにする。

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